人妻官能小説 家庭内盗撮の妄想

官能小説

 

そこに愛があっても

― 妻のヌード写真公開は犯罪? ―



 初回なので、テーマを大きく取って、愛の中でも主に性愛関連について、「相手に対して、やって良い事と悪い事」を考えてみます。これは、私・道化師の個人的考えに過ぎませんが、それなりに普遍化できているように思います。

 「していいこと」を計る基準の候補は、大きく分けて四つあると考えられます。愛情、合意、倫理、法律がそれです。前の二つは、当人同士の個人的な尺度であり、後ろの二つは社会的な尺度です。以下、それぞれについて順に考えてみることにします。

 最初の尺度である「愛情」は、「愛があれば何をしてもいい。相手がそれを望んでいなくとも、おのれの愛に自信が持てれば、しても許される」という考え方。率直なところ、これはかなり怖いですね。イメージしただけでゾクゾクします。

 愛し合っている場合は、それでも結果オーライなこともあるでしょう。しかし、そうでない相手に対して、自分の欲望をストレートにぶつけると、それこそ犯罪、しかも猟奇犯罪に直結する危険があります。ストーカーや、その手の拉致・監禁が典型例かな。




 二番目の「合意」は、「相手が許可してくれたこと、受け入れてくれたことはしていい」とするスタンス。男女間に限らず、多くの人間関係において、この姿勢は割に一般的だと思います。

 「してもいいわよ」という言葉を引き出すために、男は女に対して様々なアタックを試みるわけで、それが恋愛の醍醐味だという側面もあります。そういうプロセスなしに、いきなり「どうにでもして」と言われると、却って萎えるという人も多いのではないでしょうか。

 しかし、「嫌よ嫌よも、好きのうち」という諺(?)もあるので、必ずしも、言葉による明確な許可イコール合意、とは言えない面もあります。逆に嫌であっても、諸々の事情から相手の要求を受け入れざるを得ない場合もあるはずですし。




 では、一方が望み、他方が合意したことなら、何をしてもいいかと言うと、決してそうではありません。それは自分たちを取り巻く社会が許さないことがあるから。社会が持っている規範には2種類あり、それが「倫理(モラル)」と「法律」です。

 例えば、大勢の人に見られながらセックスしたいと願い、相手の女性も同意の上で、人通りの多い場所でしていたら、通報されて逮捕されてしまいます。これは、(罪名は正しくないかも知れませんが)わいせつ物陳列罪にあたるはずです。

 この場合、仮に司直の手を逃れても、現場を自分を知っている人に見られたら、噂になって後ろ指を指されることになります。つまり、非倫理的な行動をした変態性欲者として、社会的制裁を受けるというわけです。

 この二者(倫理と法律)を比べた時、その性質は微妙に違います。goo国語辞典によれば「倫理」とは「人として守るべき道。道徳。モラル」、「法律」とは「社会生活の秩序を維持するために、統治者や国家が定めて人民に強制する規範」とあります。

 両者の違いを端的に表現するなら、「倫理」は精神的で、理想を掲げる性質のものであり、「法律」は実際的で、禁止を基本姿勢とするものだということでしょうか。




 次に、上記の前提に立って、盗撮について考えます。街角や駅などで行われるスカートの中の逆さ撮りは、合意、倫理、法律の3つについては間違いなくNGでしょう。愛情についても、通りすがりの女子高生やミニスカの女の子への愛情は、ないと考えられます。下着に対する愛着はあるかも知れませんが。

 また、相手が誰でもいいという訳ではなく、特定の女性をつけ回して、その下着を盗撮したり盗んだりする行為は、相手への執着心はあるでしょうが、それを「愛情」と呼んでいいかは、大いに疑問が残るところです。

 では、いよいよ核心に踏み込んで(笑)、妻のヌード写真をネットで公開するというのは、どうでなのしょう? 愛情・合意については、それぞれある場合とない場合があるはず。嫌がらせのために無断で、というケースも有り得ます。

 倫理の観点からは、明らかに良くない行いです。でも、海外サーバの無修正写真と、どちらが非倫理的かは微妙かなと。法律的には違法画像でなければセーフでしょうが、それが合意に基づいたものでなければ、やはり法律違反になるはずです。




 さらに、夫婦の営みを夫が妻に内緒でビデオに収め、それを自分が楽しむために保持しているというケースではどうでしょうか? 某ベテラン女優のケースは合意の上だった可能性もありますが、撮らせてくれと頼んだが拒否され、やむなく盗撮に至った場合、合意はなされていません。

 例え他人に見せなくとも、相手の合意が得られていない時には、夫婦間と言えど犯罪になります。但し、あくまでも親告罪なので、妻が子どものことや世間体を考えて、泣き寝入りする可能性もあるとは思いますが。

 これが現実です。妻の羞恥にのたうつ姿を晒しものにするのは、そこに愛があろうとも、妻本人の合意がない限りは、法律的に問題のある行為です。だからこそ、それを悦びとする男たちは、実現した時のイメージをリアルな妄想として追究するしかありません。

 しかし、盗撮に利用可能な種々のツールが比較的簡単に入手できる現在、妄想が現実を侵し始めている事例をよく見かけます。次回のコラムはその辺りをテーマにしてみたいと思います。





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