官能小説 家庭内盗撮の妄想

官能小説

 

恥辱の通過儀礼(3)

― 性愛の蟻地獄 ―



 なんだか体がふわふわしている。美子は踊りに集中しながらも、頭の片隅で普段と違う感覚を意識していた。先ほど、祐一の指導で自分のダンス・イメージを再確認してから、気持ちがかなりハイになっているのも体感できる。

 気持ちで踊りなさいという神碕先生の言葉の真意が、少しだけわかった気がする。心の伸びやかさが、体の動きにダイレクトに反映する。体は、決して心を裏切れない。

 ビデオカメラのファインダー越しに、祐一の視線を感じる。あぁ、なんて恥かしい。軽やかにステップを踏み、鋭くターン。祐一に背を向けてポーズをとると、壁一面の鏡に映った自分の姿が見える。

 美子は、自分の大きな尻が嫌いだった。小さい頃からダンスをしていたので、太っていた時期はない。しかし、骨盤そのものが大きいのもあるのだろう、中学の体育の授業で体操着になると、男子によく冷やかされたものだ。

 家に帰ってその事を話すと、母は笑って答えた。
「お尻が大きいのはいいことよ。子ども生むのが楽だから」
 女子中学生の悩みが、そんな言葉で解決するものか。しかし、母は真面目だった。女の幸せは、分相応の結婚だとよく聞かされた。

「でも、胸は小さいよ、私」
「ああ、そりゃ遺伝。心配しなくても、妊娠したら大きくなるって」
 さっぱりした性格の母は、そんな風に笑い飛ばしたが、美子の体型コンプレックスは、容易に割り切れる問題ではなかった。

 そんな女としての劣等感に満ちた自分の体。なのに、膨らみと窪みのすべてを、いま祐一の目の前にさらけ出して踊っている。羞恥心だけでなく、面接を受けているような緊張感。この体を見て、彼は自分を嫌いにならないだろうか、失望しないだろうか。

 互いに尊敬できて、ともに向上してゆける、そんな精神性の高い恋愛をしたい。これまで何人かの男性とつき合って、美子はそう感じていた。初体験は短大の時だが、体の関係があったのはただ一人、それもわずか数回だ。

 一途な想いがなければ恋じゃない。美子はそう思う。だが、男性が女性に対して求めるものが、それだけではないのもわかっている。きれいな脚、豊かな胸 ―― 女友達のそういう部分に、男性の視線が釘づけになるのを、複雑な気持ちで何度も見てきた。

 今はとにかく、好きだと言ってくれる祐一の言葉を信じよう。そう決意すると、極薄のレオタを着ていることも気にならない。とにかく集中して、土曜日に満足のゆく踊りをするんだ。そうすれば、祐一の協力に報いることにもなる。美子は、そう考えようとした。

「失敗しちゃった。ごめんなさい、もう一回お願いします」
 想いが千々に乱れ、ステップを間違えてしまった。ビデオはずっと撮っているのだから、謝る必要はないのだが、祐一の真剣なまなざしを皮膚に感じて、ついそちらに視線を向けてしまう。




 先ほどのイメトレのお陰で、体が自由に動くようになって、美子は急速に汗をかき始めた。7月の初めで、気温は30度を越えている。アップテンポの曲に合わせて踊っていると、ジャンプの時などに汗がしずくになって飛び散るのが、自分でもわかる。

 乳首が尖ってきている。このレオタには裏地がまったくなく、ニプレスもしていない。つんと突き出した先っぽが、乳房の揺れに合わせて、小刻みにクニクニされる。その刺激を受けて、乳房全体が張り、乳首はさらにくっきりと浮かび上がってゆく。

 脚を大きく開いて閉じる。この動作を繰り返すに連れ、少しずつ股布が中央に寄って来る。尻は一応フルバックだが、横は腰骨の上まで切れ上がったハイレグだ。タイツを穿いている時には気にならない一重の股布が、今はかなり心もとない。

 その下に一枚だけ着けているベージュのサポーター・ショーツが、汗を吸ったレオタードから透け始めている。こちらはTバックなので、尻たぼに挟まれて、後ろからはほとんど見えないものの、前からだと輪郭が丸わかりになっている。

 鏡の方に目をやるたびに、嫌でもそれらが視界に入る。ああ、なんて恥知らずな姿で踊っているのだろう。暑い中で動いているために、肌に感じる熱気。だが、それだけではない、別の火照りと別の動悸が、体の奥深くから湧き、響いてくる。

 汗まみれの女の割れ目に、ショーツがじわじわと食い込んで来るのがわかる。肛門周辺の細い個所と、割に幅広になっている前の方、両方をつなぐ布の外側に、陰唇がはみ出てしまいそうな感覚。普通の練習着なら、こんな事はないのに・・・。

 さっきから体が熱くて仕方がない。踊りを中断して、一度レオタードの股の辺りを直したい。頭ではそう感じているのだが、音楽に急き立てられるように体が止まらない。もしかして私、濡れてる? 女の恥かしい部分に、ぬめった淫汁の感触が生々しい。

 熱を帯び、体液で潤ったラビアが開いてゆく。中央に寄ってきたショーツの布が、その両唇の間にすっぽりと収まってしまう。
「あ、ああぁ・・・」
 思わず小さなうめき声が、熱い吐息と一緒に口をついて出る。

 体を動かしながら、時おり祐一を見る視線に媚びが混ざってゆくのが、美子自身にもわかる。しかし、どうにもならない。踊っていて、こんな気持ちになるのは初めてだ。半ば紐状になって女陰に食い込んだ股布が、クリトリスを絶え間なく刺激して来る。

 気がつくと、汗で恥丘の辺りもぐっしょりと濡れ、サポーター越しに恥毛がくっきりと浮き出ている。その事が、さらに美子を高ぶらせる。見られている。こんなはしたない姿を、大好きな祐一さんに見られている。

 まるで、赤い靴を履いた少女のようだ。止まりたくても止まれない。いや、そうじゃない。美子は自分の心を覗いてみた。なんてこと。私は、この姿で踊り続けたいと思っている。祐一さんに見て欲しくてたまらないと感じている。

「あっ・・・うぅん・・・」
 唇から漏れる声が、少しずつ大きくなって来ている。あぁ、気づかれてしまう。祐一さんに、私が感じてしまっていることを知られてしまう。何て、なんて恥知らずな・・・。

 油断すると、自分の指が股の間に伸びていきそうになる。レオタードを脱いで、乳首をいじりたい。大股開きになって、充血したクリトリスを揉み潰したい。そう願っている自分を意識して、美子はさらに錯乱する。私、一体どうなってしまったの?

 パートがフィニッシュに近づく。美子は衝動的に最後のポーズを、元々の振りで決められたのとは違うものに変えた。片方の足首の近くを両手で持ち、ひざを伸ばしたまま、その脚を頭上に差し上げる。新体操でおなじみの、縦方向に180度開脚する姿勢だ。

 レオタードの股布は、汗より粘度の高い体液で濡れて、既にスケスケ状態。紐のようによじれたショーツの両側からはみ出した濃い色のラピア。その両側に生えている陰毛はかすかに渦を巻き、レオタの端から少しはみ出してもいる。

 祐一に向けて、そしてカメラのレンズに向けて、丸見えに近い股間を晒す。自分でも、どうかしているとしか思えない。だが、見せつけずにはいられないのだ。美子はその姿勢で静止し、数秒後に電池が切れたようにフロアに崩れ落ちた。




 ゆるやかに意識が戻ってくる。美子は、頭を軽く振った。
「大丈夫かい。床で頭を打たなかった?」
 祐一の声が、頭の上からする。美子は床に横たわり、上半身を祐一に抱きかかえられていた。

 急速に羞恥が蘇ってきた。足元の方向にある鏡の中に、二人の姿が映っている。静止した状態で見るピンクのレオタードは、動きの中で意識していたのより、もっと透けていた。美子は、胸と下半身を両方の手で隠そうとする。

「びっくりしたよ。大胆な振り付けだったね、特に最後は」
 美子の頬が、真っ赤に染まる。どうして、あんな恥かしいことを・・・。心の中で二つの願いがせめぎ合う。
「見ちゃいや・・・だけど・・・見て・・・」

 あどけない子どものように、いやいやをする美子。不思議な性的興奮に身も心も支配されて、女として見せてはならない姿を、愛する人の眼前に晒してしまった。その恥じらいと後悔が、さらなる体の火照りを連れてくる。

「きれいだよ。本当にきれいだ」
 うっとりしたような声で、祐一が繰り返す。美子は、体を捻って彼のTシャツの胸に顔を埋めた。部屋の隅に、バスタオルを取りに行きたい。でも、ずっとこうして抱かれてもいたい。

 タンクトップの形をした練習着の上半分。肩紐の脇の素肌に、さりげなく置かれた彼の手のひらと、胸元から立ち昇る男の匂い。汗だけでなく、何か獣の牡を連想させるコロンが混じったその香りに刺激され、下半身に鈍い疼きが走る。

「・・・こんなに・・・はしたない女、嫌いでしょう?」
「そんな事、あるもんか。踊っているミーコさんも、こうしているあなたも、すべて大好きだよ」
 その言葉にいくらか安堵しながらも、不安は収まらない。

 ここはスタジオだ。神聖な練習場である上に、いつ誰が入ってくるかも知れない。頭ではわかっているのに、情感が高ぶってゆくのを、どうしても止められない。あぁ、祐一さんに、この場で愛されたい。私のすべてを、しっかりと見て欲しい。

 抱きしめてくれている男の腕。こんな姿でいるのに、唇すら求めて来ない祐一が恨めしくさえある。
「・・・祐一さん、お願いが・・・あります」
「何? バスタオルを取って来てあげようか?」

 立ち上がりかける彼の腕を、美子はつかんで止めた。
「ううん、違うの。・・・私のこと・・・好きですか?」
「ああ、大好きだよ。あなたのすべてをぼくのものにしたい」
「・・・だったら・・・」

 一体、自分は何を言おうとしているのか。考える間もなく、言葉が唇をこぼれ落ちた。
「・・・キス・・・してください。ああっ、恥かしい・・・」
 そうしてもらわないと、体がどうかなってしまいそうだ。

 祐一がたじろいだ様子で、聞き返してくる。
「本当にいいの? ミーコさん」
「ミーコって呼び捨てにして。お願い、好きなの!」
 その言葉を遮るように、祐一の唇が美子の唇をとらえた。




「ああぁ・・・んぐぅ・・・」
 二人で交わす初めてのくちづけ。眠れぬ夜にいつも夢見た、恋人同士の甘やかな睦み合い。しかし、それとはあまりに違う事態の成り行きに、言い知れぬ悔しさがつのる。

 しかし、どうにもたまらず、美子は自ら舌を相手の歯の間に挿し込んでしまう。このまま勢いのままに進めば、どこに行き着いてしまうか、実は美子にもぼんやりとわかっていた。しかし、自分の心が自分のものでないようで、思うに任せない。

 何て淫らな女なの、私は。好きで好きでたまらない人に、自分からキスを求めてゆくなんて。腕を祐一の首に回して、乳首を相手の胸にすりつける。彼の手がその膨らみに伸びてくるのを期待している、見知らぬ自分がいる。

 もつれ合う二枚の舌。真珠色の歯並びを、頬の内側を、上下の唇を舐めまわし、溶け合ったお互いの唾液を飲み下す。その甘さ、嚥下できる悦び。クレバスに食い込んだままのショーツが、新たに溶け出してきた愛液で、しとどに濡れてゆく。

 子宮の奥まで届く快感。一旦溶け出した官能は、海水を飲んだ時の渇きのように、美子にもっと淫らな望みを口にさせそうになる。
「祐一さん、恥かしくて・・・でも、お願い・・・」
「ん? 何だい、ミーコ」

 呼び捨てにされる快さ。でも、どうして察してくれないの? こんなに好きなのに。あなたのものになりたくて仕方ないのに。
「ああぅ・・・こんな。さわって下さい・・・胸をさわって!」
 美子は自分から祐一の唇を求め、狂おしく舌を挿し込んだ。

 待ちわびた男の手のひら。薄いレオタードの上からしこった膨らみをつかみ、緩やかに揉みしだき始める。
「ううぅ・・・ぁはん・・・」
 息苦しさに思わずもぎ離した唇から、女のため息が漏れる。

 両方の乳首は、さっきから痛いほどに尖っている。しかし、祐一の細い指は、なかなか先端に触れて来ない。無意識に自分からこすりつけようとしているのに気づいて、余りのはしたなさに美子の頬は、更に赤く染まる。

「ああぁ・・・辛いの。もっと・・・もっとさわってください」
「直接、肌に触れてもいいの?」
 おずおずと訊ねて来る祐一の態度が、何とももどかしい。
「そんな恥かしいこと・・・言えない・・・でも・・・」

 祐一に、自分の裸を見て欲しい。きれいだと誉めて欲しい。美子は、膨れ上がってくるその狂気めいた想いを、どうにも押さえられない。私が私じゃないみたい。
「・・・お願い・・・直に、揉んでください・・・ぁあん」




 恋人の手で、両方の肩紐が腕の外側を滑り落ちてゆく。手の先をくぐり抜け、真っ白な乳房が二つ、真昼の光の中に転がり出る。もう上半身を被うものは何もない。男の指が、麓から円を描くように頂に近づき、勃起した乳頭をつまみ取った。

「いいっ・・・気持ちいい・・・」
 まるで娼婦のみたいだわ、私。プラトニックに憧れていたはずのこの人に、恥ずかしいところをさわって欲しいと望むなんて。美子には、そのきっかけが祐一の掛けた催眠だとは知らない。

 片方の乳首には唇と舌と歯が、もう片方には親指と人差し指が、それぞれねちっこい愛撫を繰り返す。先ほどまでの控えめな態度とはまるで違う、本気で女を感じさせるためのテクニックだ。美子の淫欲が、加速度的に溶け始める。

「あん・・・はあぁん・・・。もぉ、だめぇ」
「どうしてもらいたい? 下も脱がせて欲しいかい?」
 美子の表情に狼狽が走る。誰かが入ってくるかも知れないこのスタジオで、裸に剥かれてしまったら・・・。

「大丈夫だよ。さっきカギは閉めたから」
 ドアに向けられた美子の視線に気づいて、祐一が耳元で囁く。
「ん? 下も、直接さわって欲しいんじゃないのか?」
 そう言いつつ、指が内股の際どい部分を思わせぶりに這い回る。

 そこまでは、とても出来ない。それを許したら、祐一に誰とでも寝る淫乱女と思われてしまう。
「こんなミーコも大好きだよ。ホントに可愛い・・・」
 乳首を甘噛みされ、股布の上からクレヴァスをなぞられる。

 一度は、ほぼ正面から向き合っていた二人だったが、祐一が巧みに美子の背中に回り込み、鏡に向かって前後に腰を下ろした体勢に移る。昼間のまばゆい光に、おののいているかのような小ぶりな乳房。それを、男の手が思うようにこね回している。

 恥丘の辺りを手で隠し、脚を前に投げ出した美子の肢体。脇の下から挿し入れた祐一の手が、太ももの裏を持って、膝を両側に広げてゆく。逆らおうと思えばできる。しかし、美子は拒まない。荒い息を吐きながら、なすがままになっている。

「ほら、すっごい透けてるね。ここ、見てごらん」
「・・・いやぁ・・・」
 しどけなく開いた美子の股間。その股布の中央を、爪で引っかくようにして、祐一の指が縦に往復する。

「それに、ここだけ他より余計に濡れてない?」
 レオタ越しにクリトリスを刺激されると、その縦長のシミがどんどんくっきりとして、サイズも大きくなってゆくようだ。美子は、両手で顔を覆った。こんな事されて、濡れるなんて・・・。

「汗の匂いだけじゃないね・・・これって、もしかして・・・」
 指先についた匂いを、意地悪く嗅いでみせる祐一。恥かしさに身も世もない風情の美子だが、脚を自分からは閉じようとしない。祐一に見て欲しいという想いの方が勝っている。

「素っ裸にしてほしいんだろ? 素直に言ってごらん」
「あぁん・・・言えません・・・そんな嫌らしいこと」
「こんなに乳首をおっ勃てて、いやらしいのはミーコの方だろ?」
 男の言葉がぞんざいになっていることも、美子には却って快い。

「あうぅ・・・いやらしい私を・・・もっと見てほしぃ」
「いくらでも見てやるよ。ちゃんと、おねだりをすればね」
 美子は祐一の腕に手を重ね、鏡の中の彼を見つめる。
「・・・レオタードを脱がせて・・・裸にして・・・ください」

 その言葉を待ちかねたように、一気に腰まで引き降ろされる。
「ケツを持ち上げろ。自分でお願いしといて、ぐずぐずすんな」
 折り曲げた足の先から、交互に汗だくの練習着を抜き取る。股間に食い込んだショーツの脇から、陰唇がモロにはみ出している。




「ほら、よく見えるように、脚をしっかり開くんだよ」
 手荒くM字型にかき分けられる美子の下半身。陰唇の脇に淫らに生えている陰毛を、祐一の指が意地悪く引っ張る。
「踊ってた時も、バッチリはみ出してた。ホント、恥かしいなぁ」

 人が変ったかのような祐一の言葉なぶり。しかし、それが更に美子の官能を溶かし、未知の悦楽を連れて来る。私は、本当にどうしてしまったの? 心の底では、彼にこうして欲しかったの?

 よじれ切ったショーツは淫裂の間に埋まり、股間を隠す役目を果たしていない。祐一は、黒々とした毛の渦が透けている辺りをつまんで、全体をくいくいと引っ張り上げる。包皮から顔を出した陰核に布がこすりつけられて、美子の体を快感が貫く。

「・・・ああぁ、そんなことされたら・・・ゆ、許して・・・」
 自然と屈従の言葉が口をついて出る。もう、いっそ最後まで・・・。
「これも、取って欲しいんだろ?」
 図星の指摘に、美子ののどが期待にごくんと鳴る。

「・・・ショーツも、取ってください。お願い・・・」
「いいのか? お前、ケツの穴まで丸見えにされるんだぞ」
「いやっ・・・そんな言い方・・・でも、あなたに見て欲しいの・・・」
 こんなおねだりまで口にしてしまうなんて、どうして・・・。

 手で体を支えて尻を浮かせ、男の手が最後の一枚を剥ぎ取ってくれるのを助ける。やっと丸裸にしてもらえた。そして、再びM字開脚。左右に広げられた股間に、祐一の指が伸びて来る。
「割れ目まで丸出しだ。きれいじゃないか、ミーコのここって」

 目の前の鏡に映った自分の姿。女のすべてをさらけ出した、なんて恥知らずな格好だろう。昼間の光の中で、鈍色のクレヴァスがもう唇を開いている。美子は、恥辱の快感を噛み締めながらも、そこから目を逸らせない。淫らな私、恥知らずな私・・・。




「ここの奥を、見て欲しいんだろ?」
「・・・いやっ・・・でも・・・ぁうん・・・見て欲しいです・・・」
「だったら、自分の指でめくって見せてみろ」
 内心で美子は、そう命じられるのを待っていたのではないか?

「あぁ、許してください。あなたの指でさわって・・・」
「甘えんな。後から、お前が泣いて喜ぶほどいじってやるよ」
 わずかのためらいに、後ろから伸びてきた指が、容赦なく両方の乳首を揉み潰す。その痛みさえ、次第に快感に変わってゆく。

 指が陰唇の外側に添えられた。裸になっても普通の姿勢では見えない生殖器を、自ら進んで男の目に晒す屈辱。さすがに直視できずに、目を閉じたままで指に力を込める。
「何だよ、目を開けろよ。奥まできれいなピンク色じゃないか」

 優しげな祐一の囁きに目を開くと、浅ましい姿の自分が映る。
「ああぁ、見ないで・・・お願い、見ないでぇ・・・」
「さっきは、自分が見てくれって言ったろうが?」
「いやっ・・・違います・・・あれは私じゃないの・・・」

「お前がちゃんと、この口で言ったんだよ。オマ○コの奥まで見てくださいってな」
 唇が重なり合う。眉間を苦しげにしかめ、祐一の舌をしゃにむに求めてゆく美子。濃厚なベーゼに、女の蜜が蕩々と溶け出して来る。

「自分の指で一度、気をやってごらん。そしたらここでハメてやる」
「ぅあぁ・・・はぁぁ・・・もう、許してください」
 肩越しに聞こえる淫魔の囁き。羞恥に悶えながらも、美子の中指がゆっくりと陰核をいじり始めた。




 祐一の思惑通りに、自分から裸に剥かれ、なぶられることを望んでしまう美子。心まで穢されてゆく。墜ちてゆく。この続きは「恥辱の通過儀礼(4)」でお楽しみ下さい。




このストーリーはフィクションです。登場する団体、人物等は架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。のぞき、盗撮は犯罪です。絶対に真似をしないでください。