官能小説 家庭内盗撮の妄想

官能小説

 

交合を撮る(1)

― 妻とのセックスをビデオ撮影 ―



 私が妻と知り合ったきっかけは、学生時代の友人の紹介だった。結婚の約1年前、私が二十代の終わりの頃のことだ。

 そいつは約半年振りに掛けて来た電話で、
「恋人が出演するダンスの公演に行きたいんだが、観客が女ばかりでとても居心地が悪い。一緒に行こう。チケットは俺が持っている」
 そう持ちかけてきた。一度、言い出したら聞かない奴だ。

 踊りや演劇を観る趣味がまったくなかった私は、あれこれ理由をつけて断ろうとしたが、
「俺の恋人の友達、お前を紹介できそうなんだがな。写真を見たけど、タイプだと思うぞー」

 この餌で見事に釣られてしまう辺り、私もいくらかは期待していたのだろう。生まれて初めて、男二人で肩を並べてモダンダンスという代物を観る羽目になった。

 幸いなことに難解な現代舞踊ではなかったため、素人でも十分に楽しめた。以前に発表した舞台のハイライト部分をつなげたオムニバス形式で、ジャズダンス風の振り付けの演目も多かった。もっとも、これは後から、妻に解説してもらってわかったのだが。

 ステージ衣装はとても色鮮やかだった。すその長いゆったりとしたスカートもあれば、パステルカラーのフリル付きの、ウエストサイド物語の不良少女達めいた服もある。また、レオタードに近いあっさりした衣装もあった。

 友人の恋人は、数人のダンサーとコミカルな小品に出演した。そして、妻は別の演目で、スローなバラードを踊った。彼女のソロではなく、四名のダンサーが順に、頭上からのシーリングライトの中で、男たちを誘惑するという演出だった

 薄手のゆったりとしたローブのような衣装を、妻はまとっていた。スカートのスリットから、女らしい太ももが垣間見える。当然、下には薄いレオタードのようなものを着けているわけだが、体の線がくっきりと浮かび上がり、実にセクシーな踊りだった。

 この時の姿に魅せられてしまった私は、この女性しかいないと積極的にアプローチして、半年後に彼女と婚約できた。私のプロポーズを受け入れたのは、それまでつき合っていた恋人と別れた直後だったらしい。

 こうして私たち二人は結婚した。だが、妻にとっては果たして良い出会いだったろうか。収入を確保し、家庭を大切にするという務めは果たしても、私には『愛する者のセックスする姿を、他の男に見せたい』という性癖があったのだから。




 私が隠し撮りを始めた時のことは、「妻の寝姿」に書いた通りだ。また、妻の無防備さを見て興奮し、「沐浴のあと」のような風呂上りの姿も写した。それらの経験も、確かに最初のインパクトは強烈だったが、慣れてしまうともっと強い刺激を求めてしまうのが自然だ。

 つまり、妻の究極の恥ずかしい姿、着替えや風呂上がりのヌードではなく、股を大きく開いてクリトリスをいじられながら、私の大きくなったモノをくわえて夢中で腰を振っている姿を撮りたい ── それが次の目標になった。

 結婚当初は、電灯をつけた部屋でセックスしていたが、子どもが幼稚園に上がってからは、妻の要望で豆電球の灯りの下でするようになった。トイレと浴室以外はカギがかからない造りなので、夜中に子どもが起きて寝室に来てしまう心配が出てきたからだ。

 前にも書いたように、私は妻と子どもが寝ている和室とは別の部屋を自室にしている。ベッドの足元に背の高い本棚があり、棚の天板と天井とのすきまに書類バインダーや、手紙や未整理の資料などが入ったダンボール箱をいくつか置いていた。

 私は、ビデオカメラの設置場所をそこに決めた。深夜に自分自身をモデルにしてあれこれと試して、妻に気づかれることなく、暗めの照明でも撮れるやり方を工夫した。部屋が暗いので画質はやや粗くなるが、それは我慢するしかない。

 部屋の灯りについては、元々ついていた白い豆電球を、より明るいものに替えた。暗い中では、瞳孔が開いて、明るさを自動的に調整するために、案外明るさの差は意識されないものらしい。妻とその下で何度かセックスしたが、気づいた様子はなかった。

 私と妻とのセックスの回数は、決して多い方ではない。子どもが生まれてからは、月に1度か2度といったところだ。何度かお願いして、やっとさせてもらえるという感じだ。私は時機を待った。




 妻によれば、生理の前はしたくなることが多いと言う。彼女の月経周期は知っていたので、その頃合の日の夕食後に、キッチンで洗い物をしている妻に近寄って小声で誘いを向けてみた。確か5月頃で、ちょうど暑くも寒くもない気候だった。

「今夜、しない?」
「えー、明日も朝が早いんだよ、私」
「でも、この前したの1ヶ月近く前じゃん。ね、いいよね。ね」
と、しつこく卑屈にお願いして、何とか了解を取れた。

 妻が風呂に入っている間に、本棚の上にカメラをセットした。交わっている最中にカメラが落ちてきて、バレてしまうなんてことのないように、私は何度もチェックした。その間にも、胸の鼓動はどんどん速くなってゆく。

 どんな場合でも、待つ時間は長い。しかも、その時はことさらに長く感じられた。期待している一方で、気づかれる心配も胸を締めつけてくる。カメラが見つかったら、言い逃れできないのは確かだ。待つ間にも、本気で何度もやめようかと考えた。

 脱衣所から聞えていた妻の鼻歌が途切れて、いよいよ私の部屋にやってくる気配がしてきた。私はリモコンのボタンを押して、録音開始の電子音を確かめた。そして、ベッドの上に何気なく座り、素早く布団の下にリモコンを隠した。

 電灯のスイッチの紐を引き、豆電球の灯りにする。カメラの方を見上げたが、そこにカメラがあるとは、そう思って見てもわからない。大丈夫なはずだと何度も自分に言い聞かせた。

 ドアが開いて、すきまから妻が顔を出した。私はベッドから立ちあがり、妻を強く抱きしめた。これから自分がしてしまうことを意識して、激しく気持ちが高ぶってくるのを感じていた。




 ヒロインが入場して、いよいよ撮影開始。この続きは「交合を撮る(2)」でお楽しみください。    




このストーリーはフィクションです。 のぞき、盗撮は犯罪です。絶対に真似をしないでください。