官能小説 家庭内盗撮の妄想

官能小説

 

淫欲のめざめ(2)

― 陽光の中で、うねり舞う尻 ―



 自宅のリビングに、大きく開け放ったサッシ窓から、午後の光が斜めに射し込んでいる。
「あぁん・・・あうぅ」
 全裸で上半身をシステムキッチンにあずけ、豊満な尻を窓側に向け、自らの指で陰唇を大きくめくり広げている妻の姿態。

 少しでも恥じらいのある女性なら、一生見せるはずのない破廉恥な姿。卑猥な渦を描いて生えた恥毛、濃い色合いの肛門、男の欲望を受けとめる肉壷。向こう岸の建物の窓からいつ覗かれるか知れない場所で、妻は痴態を晒し続ける。

 股間を間近に見上げる位置で、妻の愛液にまみれた陰部を存分に眺めた後で、私はついと腰を浮かすと、妻の後ろではなく横の位置に立った。妻の空いている方の指が私の反り返った肉茎に絡みつき、あやしてくれ始める。

「すごく綺麗だよ。そして、すっごく嫌らしい・・・」
 声が震えてしまうのは、興奮からだけではない。半分以上が怖れだ。この場にとどまる時間が長引くほど、妻の裸を見られる確率がそれだけ高くなる。

 しかも、着替えとか入浴を垣間見されるというレベルではない。女の最も恥ずかしい穴二つを、好んでさらけ出したスケベな姿を、男どもに視姦されるかも知れないのだ。

「いやぁ・・・早くベッドに・・・」
 繰り返し哀願しながらも、妻は姿勢を変えようとしない。股間に伸ばした指先もそのままに、尻を小刻みに振りながら、傍らに立つ私を媚びの混ざった視線で見上げている。頬は上気し、吐く息は火のように熱い。

 その淡く潤んだ目を見つめ、指による股間への一途な愛撫を受けるうちに、妻のことがたまらなく愛しくなってくる。この世のすべてのものから護ってやりたい。もういいよ、と抱きしめてやり、尻穴のひだまで晒した裸を窓外の視線から隠してやりたい。

 保護欲的な感情を強く意識しながらも、一度は静まったはずの疑念が、再び頭をもたげても来ていた。妻のこの変貌は、本当に私の手によるものなのか? 時間をかけ、段階を踏んで徐々に馴らして来たとはいえ、あの妻がこんなはじけた姿を見せるなんて。

 体を大きくねじって、妻の指が掻き広げている女貝の奥に、唾液たっぷりの舌先をいきなり挿し込んでやる。暑い陽射しの中を歩いて来た直後で、シャワーも浴びていないため、汗と淫汁が交じり合って、酸味の強い牝の味がした。

「あふぅん・・・そこぉ」
 妻ののどから、嬌声と呼ぶにふさわしい高い声が発せられ、腰を振って淫裂をぐいぐいと私の唇に押しつけてくる。午後の空気を震わせるその声は、上下の階にも聞こえているかもしれない。

 肛門もそうだが、洗っていないヴァギナを舐めるのは、相手を本当に好きでなくてはできないとつくづく思う。学生の頃に経験した自分にとっての初体験で、ついに最後までクンニができなかった記憶が蘇ってくる。




 相手は、一部の男の間で『誰とでもしてくれる』と噂されていた女性だった。友達の友達の紹介で、言わば筆おろしを、そのひとにしてもらうことになった。仲介した二人とも、彼女とは何度もしていたようだ。演劇部で一学年上。小悪魔的な印象の、割に可愛い感じの人だった。

 場所は彼女の下宿。掛け値なしに初めてだった私は、すべてそのひと任せだった。私の分身は、ズボンを脱ぐ前からいきり立っていた。彼女は自分の服を脱ぎ、私の服を脱がせて、フェラチオを始めた。そして、すぐに私の頭をまたぐとシックスナインの体勢になった。

 これが、写真でなく女性器の実物を見た最初のはずだ。私は、その立体感と「おんなの匂い」に圧倒された。キ○タマ吸いまでしてくれている彼女に申し訳ないと、懸命に努力してみたものの、最後まで周辺しか舐められずに、彼女に導かれるままに三度続けてイってしまった。

 あの時も昼間で、風呂上りではなかった。しかし、特に汚れていたとかではない。形もグロに感じたが、それ以上に心理的な抵抗が大きかった気がする。ペニスは平気で挿入できたのに、どうしても舐めることができない。身勝手な自分をとても恥ずかしく感じた。

 その後、肉体関係のあった女性の中でも、本当に好きだった娘の陰唇や膣は、抵抗なく舐めることができた。中には嫌がる相手もいたが、尻穴の奥まで舌でグリグリもできた。だからこそ、生でフェラチオしてくれる女性には、自分への愛を感じる。




 今や目の前で、妻が私の淫らな求めに応じてくれている。それは、本当に嬉しいことだ。だが、一方で、命令に従順なその姿に、結婚前の男の存在を感じてしまう自分がいる。妻の甘えるようなよがり声に、変態的なセックスの影響が見え隠れする。

「もっと脚を広げて、よく見せて」
 立ちバックで挿入を待つ姿勢の妻に、わざと意地悪な言葉をかけてやる。くすぶる嫉妬が、彼女を責めなぶる行為に駆り立てる。小ぶりな胸のふくらみに、ちぎれ落ちそうなほど熟れたぶどう色の乳首。丹念に揉みつぶすと、切なげな吐息が激しさを増してくる。

 ここで最後までするのは、危険すぎる。頭ではちゃんとわかっているのだ。窓の方を見やるたびに、あまりの開放的な光景に胸がざわめく。部屋の壁の一面すべてが窓。カーテンは一杯に開かれ、吹き込む風に端が揺れている。

 ベランダの外側の縁には、危険防止の手すりがある。その下には淡い茶色をしたアクリルボードが帯状に貼ってあるが、中から外を見るとほとんど透明だ。外からの視線を遮る効果は、一体どのくらい期待できるものだろうか?

 また、ベランダの一部は、物干しのためのスペースになっている。今もアルミのポールにバスタオルが何枚か、広げて掛けてある。それが外からの視線を遮っている方向もあるが、横や下に隙間がたくさんある上に、素通しの角度の方が圧倒的に多い。

「・・・愛してるよ」
 攻めぎ合う二つの心に翻弄されながら、私はそう呟いた。頭の中では、本格的な交合は寝室に連れて行ってからと考えてはいる。しかし、もう少しだけこの場で妻を晒し者にしたい。これ以上ない恥ずかしい姿を、いるかもしれない観察者に見せつけたい。

 そう、私が妻を辱めるのは、同時に自慢したいという気持ちの表れでもある。俺の女は、こんなにおいしそうな体をしてるぞ。官能を溶かしてやれば、こんなに恥知らずな格好をするんだという想いであり、見せびらかしたいという欲求。

 妻の上体を起こしてやり、両腕で裸身を抱きしめた。依然として妻が窓側にいる位置関係なので、後ろ向きの全身を外に向けて露出している。陰部は尻たぼに隠れて見えなくなったものの、女が素っ裸で立っていることは、よりはっきりわかるだろう。

 あごを持って顔を上向かせ、唇を求めた。再び待ちわびたかのように、唾液で濡れた唇をぶつけてくる妻。相手の肺の中にある空気を、すべて吸い出すほどの激しさで、互いの舌をむさぼり食らうようなディープキス。この一途な淫らさが、可愛くてたまらない。

 背中に回した手を下に滑らせ、妻の尻を撫でまわす。そして、両方の手で尻を思いきり広げて、アナルを外に向けてさらけ出してやる。
「いやっ・・・いやぁ、見られちゃうぅ」
 何とか逃れようとして左右に跳ねる妻の尻が、窃視する男の眼には、まるで誘っているかのように映るはずだ。

 排泄器官まで剥き出しにされる羞恥にうつむき、私の胸に頬をうずめる。指先でゆっくりとあごの線を辿るようにして、もう一度濃厚なくちづけを求める。そして、そのまま二人して床にひざをつき、互いに向かい合う姿勢へと導く。

 私は、そこからさらに、床に腰を降ろして脚を投げ出す姿勢をとった。妻の頭を両腕で胸に抱くようにして、髪を手で撫でながら、
「舐めてごらん」
と、耳元に口を寄せて囁く。

 一瞬のためらいがあった。自分がどんな格好でフェラチオをすることになるか、それをイメージしたのだろう。と見るや、妻の怯えた表情に、媚びと恍惚の色がさっと射し込んできた。それから覚悟を決めたかのように腰を後ろに引くと、ズボンから突き出したペニスに唇を寄せた。

 敢えて、私は服を脱ごうとしない。それは、裸を他人に見られるのが恥ずかしいとか、自分だけが身を守りたいとかいうのではなく、女だけが裸に剥かれ、男に奉仕するというシチュエーションに興奮するからだ。その屈辱を受け入れる女の淫らさが、いとおしいからだ。

 もしも、この妻の破廉恥な肢体を他人に見られたら、夫である自分が彼女を守らなくてはならない。それだけの腹を括って、危険な自宅での露出をしているかと問われれば、正直なところ自分でも心もとない。一時的に恐怖が麻痺して、勢いでしている部分があるのも確かだ。

「んぐぅ・・・ん・・・んぅ」
 正座から上体を前に倒した体勢で、妻は私の男根にむしゃぶりついてくる。睾丸をごく軽く握りながら、つんと尖らせた舌先で、根元からカリまでを何度も舐め上げてくれる。

 真後ろからだと、妻の会陰から尻の穴にかけて、さぞや丸見えに違いない。カーペットの床に射している陽光。窓の形に切り取られた光の四辺から、約50cmという位置に妻の白い尻がある。

 亀頭の先を唇に含んで、唾液を十分にまぶしてから、深々と肉竿を呑み込んでゆく妻。その動きに合わせて、私も尻をぐっと浮かせる。予測したよりも筒先が深く侵入して来たためか、妻の眉根が苦しげにゆがむ。

 私は片手を後ろについて、自分の体を支えている。別の手で垂れかかる髪の毛を掻き上げ、妻が私の分身をねぶり続ける表情を楽しむ。その横顔に、露出が生み出す痺れたような感覚、慣れることのない羞恥、そして男に命じられることの歓びが仄見える。

 妻がゆっくりと首を振る規則正しい動きに合わせて、私は浮かした腰を降ろす位置を、少しずつ前方にずらせてゆく。間合いが窮屈になるのを感じて、妻の正座している位置が徐々に窓側に移動する。

 カーペットに光が射している場所まで、あと20cmまで近づいた時、妻は私が何をしようとしているかに気づいた。
「お願い。それだけは・・・ゆるして・・・」

 妻は泣きそうな顔をして、そう訴えた。しかし同時に、さっきよりも色濃い媚態が声に含まれているのも感じ取れる。脳内警報が先ほどからしきりに鳴っている。そうだ、明るい光は危ない、危なすぎる。私は、そう自分に言い聞かせた。




 電灯を消した昼間のリビングは、乱反射する自然光を受けて、それなりに明るい。だから、妻の裸を既に誰かに気づかれている危険は、十分過ぎるほどある。この上、陽の光の中に裸の尻を突き出すのは、自殺行為とも言えた。

「うん、ここでいいよ。ここで尻を上げてごらん」
 秋の陽光が当たっているすぐ側、床による照り返しが、人妻の股ぐらの奥までほんのりと明るくしている。その場所で、妻は従順に犬這いの姿勢から大きく尻をかざした。

「うぐぅ・・・うぅ」
 髪を束ねた手を後ろ頭に置き、そのまま下向きに力をかける。何度かそうして出し入れの感覚を楽しみつつ、奥の奥まで呑み込むように癖づけしておいて、その指を妻の体の下から、股間に伸ばしてやる。

「脚をもっと両側に開いて。さぁ、早く」
 ひざをつく位置を、両側に大きく広げさせる。陰唇はしどけなく開ききり、たっぷりの淫汁が今にも滴りそうになっているのを、陰核をなぞる指先に感じる。

 ゆるやかなクリトリスへの刺激で安心させておき、一転して、人さし指、中指、薬指を、まとめて膣の中に突っ込んで荒々しく掻き回す。濡れまくった妻の膣は、抵抗なくそれを受け入れてゆく。

「うごぉ・・・ああぅ、いやっ、キツいぃ」
 肉竿を唇から離して、腰くだけに前のめりになろうとするのを、熱く熟した膣をまさぐる三本の指でぐっと持ち上げる。妻の腰が、その指を追いかけるように再び高く突き出された。

「ああぁ、こんなのっ・・・いやぁ」
 上下階のベランダに誰かいれば、間違いなく聞かれてしまうあえぎ声。
「でけぇ声出して・・・下の階の奥さん、さっきベランダに洗濯物干してなかったっけ?」

 もちろん実際に見たわけはないが、とぼけてそう言ってやると、私が言葉を続ける前に、妻は自分からペニスを口いっぱいに頬ばる。
「んぅぅー・・・んぐぅー・・・」
 声の音量こそ下がったが、その響きはさっきよりもっと嫌らしい。

 ねっとりと絡みついてくる肉ひだを、三本の指をジグザグに動かしながら、浅く深く掻きわけてゆく。明太子を思わせるGスポットの感触。その表面を、指先で小刻みにこすってやると、妻のくぐもったうめき声が、いっそう切なさを増してゆく。

 首を上下させる動きから、フェラのパターンが変わった。根元まで呑み込んだままの状態で、ピチピチとよく動く舌がカリ首の裏に絡みついてくる。口腔粘膜との密着感は、これまで感じたことがないほどだ。

 私の股間に顔をうずめた妻の横顔、背中から左右にぐっと張り出した腰、豊かな裸の尻への女らしい曲線。わずか3m先の窓、その向こうに広がっているのは夜のしじまではなく、傾きかけた午後の光に満ちた河畔の風景だ。

 妻の尻振りが、次第に激しさを増す。ともすれば、彼女自身が光の方向に動いてゆきそうだ。私もさっきまで危険だと認識していた露出を、どうしてもさせたいと感じ始めている。ああ、この裸の尻と淫汁まみれの股間を、男どもに見せつけてやりたい。

 濃厚なフェラチオを続けたまま、二人はカーペット敷きの床を窓側にゆっくりと移動を始めた。指で膣内を撹拌される快感に、妻も理性が完全にショートしたのか、拒む気配を見せない。下半身が、徐々に床に届いている陽の光の中に出てゆく。

「ま・る・だ・し」
 わざと一音ずつ区切って、耳元で囁いてやる。
「んぐぅぅ・・・んおぉ・・・」
 肉茎を咥えたままの妻ののど元から、獣のようなおめきが噴きこぼれた。後ろ頭をつかんで、イマラチオの形で口腔を存分に犯してやる。尻肉が、ぶるぶると断続的な痙攣を繰り返す。

 真っ白な尻が太陽の光を浴びて、のどかな街並みを背景にうねり舞う様は、夢幻的な美しさに見えた。もっとも、窓の外からだと、何本もの指でこね回されている蜜壷と、しきりにヒクついている菊座は、下卑た劣情の対象でしかないだろうが。

 外から100%見えている状態での露出は、時間にすればわずか30秒ほどだったろうか。膣に指を残したまま、親指で陰毛をまさぐると、自ら肉芽を指の腹にすりつけてきた。妻が九合目まで登り詰めたしるしだ。

「もう、ダメぇ・・・お願い・・・ベッドに・・・連れてってぇ」
 ねっとりとした唾液を男根に吐きかけながら、妻が甘えた声でねだる。さらには、舌を会陰からキン○マへと這わせ、毛むくじゃらの袋を交互に優しく頬ばっては、微妙なタッチで男の性感を刺激してくれる。

「裸でガラスに押しつけて、後ろから入れてやろうか?」
 その気はなかったが、わざとそんな事を口にしてみた。そのうちに自宅以外でしてはみたいものの、この場で無理なのは私も承知だ。

「あ、あぁん・・・いやぁ・・・」
 声では弱々しく拒みつつ、膣壁は指の根元をキュキュっと締めつけてくる。妻が、そうして犯される自分の姿を想像して官能を溶かしているのが、ありありと感じ取れる。

 妻が高まりすぎて、結果として尻すぼみになる限界だと感じて、私は彼女を立ち上がらせた。さっき同様、妻の背中は窓側に向けたままだ。
「ベッドに行く?」
 優しくそう囁いてやると、妻は恥じらいに頬を染め、こくんとうなずいた。

「でも、その前に・・・」
 言うなり、私は妻の両腕の自分の背中から外させ、体をぐいと窓の方向に反転させた。そして、素早くわきの下から両方の乳房をつかんで、妻の体の向きを固定する。

「いやっ」
 形のよい小ぶりの乳房、渦を巻いた恥毛から、うっすらと透けて見える秘めやかな割れ目、そして何より火照った妻の素顔が、窓の外からの視線に無防備に晒される。私としても、計算していたわけではなく、衝動的な行動だった。

「ああぅ・・・」
 おののくような低い声がしたかと思うと、妻の体から力が抜け、その場に崩れ落ちそうになる。私は、ぐっと腰を落として妻を抱き止め、そのまま二人で床に腰をついた。
「おい、どうした? 大丈夫か?」

 あわてて、妻の体をゆすぶる。声が上ずっているのが自分でもわかった。閉じていた妻のまぶたがゆっくりと開き、はにかんだような微笑が浮かぶ。
「イっ・ちゃ・った・・・」

 物理的な愛撫ではなく、自分の体を露出することでアクメに達する。私が初めて目にした妻の姿だった。




「そうか、イっちゃったか。俺、まだなんだけどなぁ」
 一転して、自分でも情けないなと感じる口調で、そう呟いてみる私。

「今日は私、もう一度イけると思うよ。だから、ベッドで・・・ね」
 優しくフォローしてくれる妻の頬にキス。腕を持って立たせようとすると、
「お姫様だっこ、して」
という、ありがたいお言葉。

 どこに姫様が・・・と、意地悪く見まわしてやろうかとも思ったが、妻の無邪気な愛らしさに免じて、挑戦することにする。ハネムーンから帰って来て、その頃に借りていた部屋のドアから入った時以来だな、確か。

「あなた、ぎっくり腰にだけは気をつけてね」
 そう思うんなら、無茶を言うなよと苦笑しつつ、十数年でそれなりにふくよかになった妻を、裸のまま抱き上げる。またしても、脚は窓の方に向いているため、外からは太もものつけ根に陰裂が丸見えに違いない。

 ベッドのある部屋、つまり私の私室の前でいちど妻を降ろして、ドアを開けた。窓が閉まっているため、再び妻を抱き上げて部屋に入ると、熱気と蒸れた匂いのこもった空気がもわっとやってくる。

 妻をベッドの上に横たえると、ドアを開け放したままにしておき、レースのカーテンの裏に手を入れて、サッシ戸を開けた。リビングに向かって風の通り道ができたために、涼やかな一陣の風が吹き込んでくる。

 薄手のレースのカーテンがひらりと翻り、その瞬間、道路の向こうのマンションの窓が見えた。どの窓のベランダも人はいなかった。妻を晒し者にしたいという欲求が、体の中でまたしても脈動を始める。

 妻は、エクスタシーの余韻に浸っているように、ベッドにタオルケットを体に巻きつけて横たわっていた。行為の最中にカーテンが風でめくれたら、向こうのマンションから妻の陰部は間違いなく丸見えだ。

 対岸にしか建物のないリビングの窓と違って、こちら側は道一つ隔てた向こう、ほんの20〜30メートル先に、隣家の窓があるのだから。

 目を閉じている妻の唇に、軽く指先で触れる。
「おい、まだ寝ちゃダメだよ」
 夢見心地らしい幸せなそうな表情を見せながら、妻は答えた。
「うん、あの子を迎えに行かなくちゃいけないし、ね」

 内なる「女の性」に耽溺した後、裸のままで母としての言葉をさらりと口にする。三十代も半ばを過ぎている人妻だからこそ、にじみ出す淫らさを私は感じていた。




 露出に対して、次第に大胆になってゆく妻。その姿に興奮しながらも、心の底にわだかまる嫉妬のかけら。この続きは、「淫欲のめざめ(3)」でお楽しみください。




このストーリーはフィクションです。 のぞき、盗撮は犯罪です。絶対に真似をしないでください。