官能小説 家庭内盗撮の妄想

官能小説

 

夫婦の夜の営み(3)

― おしおきベッドに全裸で磔 ―



 木製のリビングのドア、その透明なガラスになっている縦長の個所から、部屋の中が見通せる。廊下の電灯は消えているが、あまり近づきすぎると見つかってしまいそうだ。1mほど離れた場所から、私は中の様子をうかがった。

 最初に理恵さんの姿が目に入った。部屋のほぼ中央に、背中部分がやや起き上がった形の、黒いベッドらしきものが置いてある。おそらくゴム製で、空気で膨らませたのか。彼女はその上で仰向けに拘束されていた。まったくの全裸だった。

「そんな大きな声を出すと、本当にあいつ、起きて見にくるぞ」
「ううぅ・・・、いやぁ」
 高岡はパジャマを着て、ベッド脇のフロアに腰を下ろしている。私のいるドアの外からだと、彼の斜め後ろから見る形になる。

 二人の声は、少し開いたドアの隙間からはっきりと聞き取れた。必死に声をこらえようとする理恵さん。ベッドの位置は廊下の延長線上で、距離にして3mちょっと離れているだけだ。

 彼女は、黒いアイマスクで目隠しされていた。四本の手足は、それぞれベッドの両側に取り付けれた手枷足枷で、しっかりと固定されている。先ほどまで慎み深く閉じられていた脚は大きく広げられて、付け根までが遮るものもなく見えてしまっている。

 私は、眼前の光景にめまいがした。高岡の奥さんなんだ。こんな姿を見てはいけない。友人として許されない。そうした罪悪感を強く感じる一方で、妖しい興奮がわき上がってくる。あの理知的で可愛らしい女性の、これほど変態的な姿を見ることができるなんて。

 背もたれのカーブで、上半身が斜めに持ち上げられているため、理恵さんの顔ははっきりと見える。目隠しがなければ、窓越しに私の姿に気づいてもおかしくない距離だ。四肢の自由を奪われた、女としてこれ以上ない恥辱の姿。

 部屋は天井の蛍光燈の豆電球の灯りで、ほのかに明るい。また、足元の側、つまりドアに近い側にフロアスタンド式のライトが置いてあり、それが女体の下半身に影を作ることなく、股の奥まではっきりと照らし出している。

「さっき、ソファで酒を飲んだ時、脚をあいつの方に向けただろう。ずり上がったミニスカートの隙間からここを見られて、嬉しかったんだろう? 正直に言ってみろ」

 高岡の指が、夫人の茂みの周辺をゆっくりと這い回る。少女っぽい顔に似ず、かなりの剛毛だ。大股開きの姿勢なのに、恥毛に隠れてうっすらとしか陰唇が見えない。

「あんな短いスカートはいて、他の男に見て欲しいか?」
「そんなんじゃ・・・ありません。ううぅ・・・あなたが、最高の姿でもてなせとおっしゃるから・・・」

 怒っているようでもあり、半ばからかっているかのようでもある高岡の声を、理恵さんは首を横に振って懸命に否定する。言葉づらは嫌がっているように聞こえるが、声は明らかな媚びを含んでいる。夫婦間の羞恥プレイということか。

「しかも、まるで紐みたいなTバックをはいてたろ」
 高岡が足元から白い布を取り上げた。小さく丸まったショーツだ。
「もてなしている間、お前が垂れ流したものが、こんなにこびりついてるじゃないか」

 股布の部分を裏返して、理恵さんの頬に分泌物を擦りつける。目隠しされているために、それを予測できなかったのか、触れた瞬間に彼女の体がびくんと震えた。

「許して・・・ください。こんな恥ずかしい」
 身をよじって何とか脚を閉じようとする理恵さんだが、足首はしっかり固定されている。だから、両脚の角度が少し狭くなるくらいで、私の位置からは相変わらず黒々とした女陰が丸見えだ。

「見られたいんだろ。本当は服の上からじゃなくて直に」
 両手首もベッドの脇に固定されているため、ガードする術のない胸に舌が這い回る。トレーナーの上からではわからなかったが、ふっくらと形のいいバストだ。仰向けの姿勢でも、妻よりかなり大きいのがわかる。

「もう、こんなに乳首を立てて。好きだなぁ、お前も」
 ぷっくりと膨らんだ桜色の乳首を、容赦なく指ではじく。
「ううぅ・・・やめて、お願い。聞かれてしまいます」

 すると今度は、親指と人差し指に力を込めて、両方の乳首を同時に揉みつぶしながら、高岡は意地悪に続ける。
「お前の声をか? 本当はあいつが起きてきて、見て欲しいんだろ。素っ裸で大股開きにされて、ここから汁を垂れ流してる姿を」

 執拗な言葉なぶり。その間に、指は胸から腹、そして股間に降りてゆく。室内の光が届くか届かないかの廊下の中ほどで、私はそれをじっと見つめている。いけないと思ってはいても、右手がズボンの中で勃起したペニスをつかみ、ゆっくりとしごき始めてしまう。

「ほぉら、お前の恥ずかしい穴を丸出しにしてやる」
 二本の指で、濃い茂みの中の陰唇が左右にくつろげられた。スタンドのライトの中で、サーモンピンクの媚肉があらわになる。
「ひぃ・・・んあぅ」




 高岡はしばらく、奥さんの肉ひだを晒したままにした。まるで背後からの視線を意識したようなその行動に、私がここで見ていることを知ってるんじゃないか?―― そんな疑念が、ちらりと頭をよぎった。

 いや、そんなはずはない。知人にこういうプレイを見られるのは、妄想の中でこそ興奮するものの、現実に起きたらとんでもないことだ。夫婦揃って変態の烙印を押されるだけでなく、噂が広まると社会的にも致命傷になりかねない。

「こんな長い毛を生やしたままで、Tバックだったら、尻の毛が脇からはみ出しまくってたろうに」
 高岡は、恥丘を覆っている陰毛を数十本つかんで引っ張りながら、相手の反応を確かめるように囁く。

「見られたいのはわかるけど、はみ毛は恥ずかしすぎるよなぁ。近いうちに剃ってやるよ。それとも脱毛して欲しいか?」
 明らかに辱めを目的とした夫の言葉。理恵さんの頬は紅に染まり、顔を声と逆方向にねじろうとする。

 その上半身に覆いかぶさった高岡の口が、彼女の朱唇を奪った。突き出された互いの舌が絡み合う。夫婦間のベーゼとしてはあまりにも濃厚な、ねっとりとした唾液の交換が始まる。

「んぁ・・・んぐぅ」
 男の嗜虐心をあおる艶めかしい嬌声。私の妻とはトーンの違う、やや細く高いあえぎ。体を四点で固定された状態で動かせるのは、首と不自由ながら腰まわりだけ。引き締まったウエストが、花園の奥に夫の指を引き込もうと、うごめき始めている。

「あふぅ・・・あぁ・・・んぅん」
 舌を根元まで絡ませ合った接吻からは開放されたものの、ひと息つく間も与えず、夫の長い指が女陰に突き立てられる。そして、浅く深く抜き挿しを始める。

「最初はあんなに嫌がってたくせに、裸にされて股を広げられるだけで、中はもうドロドロじゃないか」
「ああぁ・・・そんなこと」
「このスケベ女。見られるのが大好きなくせに、照れんなよ」

 高岡は、足元から紫色のダブルローターを取り上げると、短い方の振動スイッチを入れた。強さを調節してから、指で大きくくつろげた膣に沈めてゆく。

「あひっ・・・いいぃ」
 指で根元まで押し込まれ、膣の奥に届いたのか。振動の強さを調節する部分につながった細いコードが、毛むくじゃらの赤貝から外に伸びている。

「これも、当てたままにしてやろうな」
 続いて、長い方のローターを、バンソウコウを2枚使い、振動部分が陰核に当たるようにして両側から固定する。夫人の腰の動きに、陰部を突き出すような上下動が加わった。

 二つの女の急所を大人のオモチャに絶え間なく刺激され、蜜壷を無防備にさらけ出した状態で、自ら腰を振りたてる人妻。それが、先ほどまで涼やかな笑顔で私をもてなしてくれた女性と、同一人物だとはとても思えない。




 目の前で続けられる夫婦の秘め事に、私の心臓はもはや破裂寸前だ。友人を泊めたその夜に、わざと妻を羞恥責めにする夫。その夫の性癖を受け入れ、他人に見られることにおびえつつ、その異常な官能に身を任せる妻。

 高岡も同じなんだ。私はそう感じた。子どもがいると、性行為を気づかれてはならないと、どうしても控えめになる。高岡夫妻には、そのブレーキがない。より強い刺激を求めて、我が家よりもずっと過激なところまで進んでるのだろう。

「そんなにいいのか?」
「ああぁ・・・いい、いぃの・・・もう、もうっ」
 細い首を右へ左へと倒しながら、切なげに身悶える人妻の体。その耳元に唇を寄せ、高岡が囁く。
「この淫らな姿を見てもらいたいんだろ? 素直に言ってごらん」

 片方の乳首を入念に舐めながら、もう一方の手で残りの乳房を揉みしだく。甘えかかるような、理恵さんの声。
「本当は・・・んはぁ、本当は・・・見られると感じちゃう」
「そうか。あいつには見られてもいいと思ってるんだな?」

 何とかして、その言質を取ろうとする高岡。敏感な部分をいくつも同時に刺激され、理恵さんの頬は紅潮し、呼吸はどんどん激しくなってゆく。
「・・・いやっ、でも・・・でも、ホントは・・・見て欲しいのぉ」
 体の奥から突き上げてくる昂ぶりが、思わずそう口走らせたのだろう。私は自分の耳を疑った。

「でっけぇ声だな。これじゃ、ぐっすり眠ってても目が覚めるぞ」
 夫の揶揄に、理恵さんは奥歯を噛み締めて声を出すまいとする。しかし、局部へのピンポイント攻撃は的確だ。頬を紅に染めてがんばっても、我慢できるはずがない。




「やっぱりそうか。じゃ、俺はちょっとタバコを買ってくる」
 女として、消え入りたいほど恥ずかしい告白――。しかし、それにはもう構わず、冷静な口調でそう言い放つ高岡。理恵さんの顔がさっとこわばる。

「うそ、今夜はやめて! 今夜だけは、このままで置いて行くなんて、言わないで。」
 厳しく固定された手首を、何とかして外そうとする。
「ああぅ・・・外してぇ。もしも、あの人が本当に起きてきたら・・・」

「大丈夫だよ。すぐ帰ってくるから。それとも、ついでにそこいらを、ゆっくり散歩でもして来よっかな?」
「・・・本気じゃないわよね、あなた。お願い、置いていかないで!」

「心配すんな。あいつは、酔ってぐっすり寝てるよ。ドアを半開きにしておくから、大声は出すんじゃないぞ。じゃあな」
 必死に懇願する夫人を無視して、とぼけた調子でそう言い捨てると、高岡はドアの側を振り返った。




 まずい! 私はとっさに身をひるがえして、自分があてがわれていた部屋のドアを開けた。出る時に、ガチャリと音がするところまでは閉めていなかったのが幸いして、音はしない。

 私はノブを回して部屋に入り、素早くベッドに横たわって布団をかぶった。今度は興奮ではなく、覗きを知られる恐怖から呼吸が荒くなる。振り返った時、高岡は私の姿を見たのだろうか?

 後悔と恐怖が、酔った頭の中で格闘している。全神経を集中させて、廊下の物音に耳をそばだてる。靴を履いているらしい物音。そして、玄関のドアが開け閉めされる音。

 外に出たのか? と、蝶番がかすかにキィと鳴って、部屋のドアが開く気配がした。自分が入った時にも音をたてるのが怖かったので、ちゃんと閉めてはいない。押し殺した囁きが聞こえた。
「おい、起きてるんだろう?」

 一瞬、寝たふりをしてやり過ごした方がいいと思った。しかし、彼らのプレイを見ながら考えたことが正しければ、高岡も私と同じ趣味の持ち主だ。深く考える間もなく目を開けて、高岡の声に反応してしまっていた。
「ああ、どうした?」

 彼はベッドの横に立って、寝ている私を見下ろしている。
「見たろう?」
 彼にしては珍しく、興奮で上ずっている声だ。だが、こちらを責めているという口調ではない。

 シラを切り通すべきだったかも知れない。この時ですら、まだ引き返せたのだ。後に高岡は、『無理強いをするつもりはなかった』と言ったのだから。しかし、私は酒の酔いと覗き見の興奮、そして罪悪感に支配されて、気がついたら正直に答えていた。

「すまん。見ちまった」
「わかってる。俺は、最初から気づいてた。今夜、お前に理恵の裸を見せたいと思ったんだ。だから、お前がトイレに入っている間に、リビングのドアを少し開けておいた」

 やっぱりそうか。しかし、どうしてそんな事を・・・。その答えは明らかだ。この男もまた、愛する者の破廉恥な姿を晒すのが快感なんだ。切れ者で合理主義者の高岡がまさか、という驚きは大きい。私は上半身を起こして、ベッドに腰掛けた。

「理恵さんは、知ってるのか?」
「気づいてはいないはずだが、よくわからない。誰かに覗かれるかも知れない状況だと燃えるのは、結婚前からだけどな」

 淡々とした語り口に、かすかな安堵がにじんでいた。
「美子さんの話を聞いた時、何でもないような顔をしてはいたが、実はとても驚いたよ。お前も、俺と同じだったんだな。奥さんの恥ずかしい格好を、他人に見せることで性的に興奮する」

 真っ直ぐにこちらを見て、話し続ける高岡。その態度に、私もいくらか安心した。長い間、私は自分だけがひどい変態のような気がしていた。こんな身近に、自分と同じ嗜好の男がいるなんて。しかも、人間的に信頼が置ける友人だ。

 高岡は、一旦閉じていた部屋のドアを、音をたてずに大きく開け放った。リビングの物音がはっきりと聞こえてくる。ローターの低い振動音と、鳴咽交じりのよがり声。とてもあの清楚な理恵さんが発していると思えない、淫靡で甘えるような響き。

「秘密を共有すれば、俺もお前も幸せになれると思わないか? 理恵も美子さんも、性的に開放されると思わないか?」
 ベッドの脇に戻ってきて、高岡が囁き声で言う。
「学生の頃からのつき合いだ。俺は、お前なら信用できる。慎重で義理堅いし、近くに住んでないのも、人目を考えると都合がいい」

 私はベッドに腰掛けた姿勢で、高岡の顔を見上げた。
「理恵を見てくれ。さっき聞いたろう。あいつもそれを望んでる」
 リビングから聞こえてくる淫声は、さらに情感が増したのだろう、次第にせっぱ詰まったものになりつつある。

 頭の中で、思いが激しく交錯する。何せ、普通の秘密ではない。常識ある大人なら、閨房の奥深くで致すはずの夫婦の夜の営み。それを他人に見てくれというのは、普通の人からすれば狂気以外の何物でもないだろう。

 妻の恥ずかしい姿を晒す行為は、一見すると相手を守るという事とは正反対に見える。しかし、無関心な相手をそんな目に合わせても、嗜虐の快楽には結びつかない。愛する者の恥部を人に見せつけてこそ、至高の愉悦が味わえるのだと、私は感じる。

 例えば、野外露出写真を撮っている現場を他人に見られても、相手が知らない人なら、大事に至ることはまずない。その場では「あの人たち、変態かしら」という目で見られはするだろうが、自分の日常に戻れば、元の仮面をかぶって何食わぬ顔で生きてゆける。

 しかし、自分が誰かを知られている人に見られるのは、まるで意味合いが違う。自分の周囲に知られれば、日常生活でも変な目で見られ続けることになるからだ。

 私自身、そこにジレンマを感じていた。自宅の周囲の建物から見られかねない状況で、妻を全裸でM字開脚させたいという願望。それは同時に、ご近所に顔向けが出来なくなるという大きな危険をはらんでもいた。

 信用の置ける相手と秘密を共有し、愛する者の恥ずかしい姿を顔出し状態で見てもらう――。私の業である「見られたい願望」を満たすには、ある意味で究極の方法なのかも知れない。

「・・・見せてくれ」
 のどの奥から絞り出すように、私は呟いた。初めて舞台を見てから、彼女には淡い憧れのような感情を抱いていた。妻に対する想いとは別に、神聖なもの、触れてはならないものという気持ちがある。

「じゃ、高岡、お前も美子を見てくれるか?」
 気がついた時、私はそう言葉を続けていた。言ってしまってから、取り返しがつかない発言だと感じた。しかし、それも一瞬。そうする事が最善策のようにも思えてくる。

「ああ、もちろんさ。喜んで見せてもらうよ」
 高岡が小声で答えた。
「じゃあ、あまり長く放っておいても、理恵がかわいそうだからな。それで、ひとつ提案があるんだが・・・」




 高岡が早口で説明した提案とは、私が偶然に彼女の裸を垣間見たように、演出するというものだった。つまり、高岡が家の外に出ているはずの間に、私が奥さんが裸で拘束されているのを見つける。そして、リビングで彼女を視姦してしまう。

「そこまでしても、大丈夫か?」
 今さら怖じ気づいても仕方ないなと感じつつ、小心さからか、やはりそう尋ねてしまう。高岡は、にやりと笑った。
「いや、直接命令されるより、事故というか、不可抗力で見られたと感じた方が、きっと恥ずかしがる。その姿が見てみたい」

 そう言われて尚、ためらっている私に、高岡が言葉を継いだ。
「後からタイミングを見て、本当のことを話すから。理恵は、お前に対していい印象を持ってる。だから、大丈夫だって」

「・・・わかった。やってみるよ」
 酔ってもいたし、乗りかかった船という思いもあった。だが、それ以上に、あの可愛らしい理恵さんを、自分の手で恥ずかしい目にあわせる興奮に、思わず体が震えてくる。

「それと美子さんの件だが、確かに何か秘密がありそうだな。それが何であれ、彼女を露出に対して開放するために、言葉は悪いが『利用』できると思うぞ。俺も協力するから、な」
 元気づけるように、軽く肩を叩かれた。

「いいか、あくまでも偶然を装うんだ。写真は手早く撮ってくれ。最初は目隠しのままで、次に素顔でな。デジカメはこれを使って」
 高岡らしい、実に細かく的確な指示だ。私は、棚のデジカメを取って使い方を確認する。

「ドアは開けておいてくれ。俺は、すぐ外の廊下から見てる。ペニスを入れるのは勘弁な。今それをすると、理恵の心が壊れかねない。だが、それ以外は好きにしていいぞ。さわるなり、舐めるなり、指でこね回すなり。そこら辺は、きっと受け入れるはずだ」

 その言葉を耳にしながら、ふいと冷静になる。こいつ、マジで狂ってる。しかし、私自身もそれと同じだけ、狂気にとり憑かれているに違いない。そして、たまさか回復した理性も、酔いと興奮の波間に沈んでゆく。

 私は覚悟を決め、書斎を出た。わざと大きな音でトイレのドアを開けながら、透明ガラスの部分からリビングの中をうかがった。目隠しされたままの理恵さんが、おしおきベッドの上で体を硬くしている。ローターが、その股間を絶え間なく刺激し続ける。

 あられもなく恥部を晒した妻の姿を、目を細めて観察する高岡の横顔。隣で私にも妻の裸を見られているのに、ごく冷静に見える。タイミングを計って、トイレのドアをバタンと閉じた。理恵さんの全身の筋肉に、ケイレンのようなおののきが走る。

 この家に来るまでは、こんな展開になるなんて考えてもみなかった。何もかも酔った頭が作り出した、とてつもなくリアルな夢なんじゃないのか? 古典的な方法だが、頬をつねってみた。痛い。しかし、この痛みさえも妄想だとしたら?

 背中を押されるようにして踏み込んだリビングは、独特の臭気が漂っていた。女体の甘やかな芳香。街角で若い女の子とすれ違った時のいい香り。幾分かはそれらも混ざっているが、ベッドに垂れた淫汁の匂いが最も強く、男の劣情を刺激してくる。

「あなた? ねぇ・・・あなたなんでしょう?」
 ヴァギナとクリトリスに刺激を与え続けるローターで、あれから何度も達したに違いない。かすれた声が不安げに問いかけてくる。

 私は、彼女が陰部を隠す術もなく固定されているベッドに、ゆっくりと歩み寄ってゆく。白い肌と、股間のひときわ濃い茂み。生唾を飲み込んだ時、のどがひどく乾いていることに気がついた。




 全裸で股の奥まで晒している友人の奥方を、亭主の目の前で辱める。小心な私に、本当にそんなことが出来るのか? この続きは、「夫婦の夜の営み(4)」でお楽しみ下さい。  




このストーリーはフィクションです。 のぞき、盗撮は犯罪です。絶対に真似をしないでください。