官能小説 家庭内盗撮の妄想

官能小説

 

見知らぬ妻(5)

― 野外露出への序曲 ―



 蕩けるような唇と舌を堪能し尽くしてから、私は妻の上から体を起こした。二人とも、ふいごのように荒い息だ。呼吸とともに上下する妻の下腹のまろみが、円熟の色香を匂わせている。妻の両ひざの内側に手を添えて、ぐいと外に押し開く。

「・・・ぁはぁん・・・」
 股関節の柔らかさは、踊りから離れた今も変わらない。180度近く開いた左右の太もも。その中心の茂みに、根元まで突き立った私の肉棒。それを淫汁にまみれた大陰唇が、優しく包み込んでいる。

 時間を掛け、ゆっくりとペニスを引き抜く。いつもは私自身がティッシュで後始末するのだが、ふと思いついて、精液と愛液の白濁がべっとりと付着した男根を、妻の鼻先に突きつけた。
「きれいにしろ。お前が出したもののも、半分混ざってるんだ」

「いやっ・・・こんなの嫌だぁ・・・んぐ・・・ぅうう・・・」
 何とかして、顔を背けようともがく妻。そのあごの外側をつかみ、怒張を口の中にぐいと押し込む。決して手荒くはしない。やがて妻は抵抗を諦めた様子で、汚れたペニスを呑み込んでゆく。

「ほら、もっと舌を動かして、裏側までちゃんと舐めるんだよ」
 片手で後ろ頭を支え、もう片方の手でデジカメを構える。
「どうだ、美味いか。そら、奥まで呑み込んでみな」
 フラッシュが炊かれ、切なげに眉根を寄せた表情が記録されてゆく。

「・・・うぅ・・・んぐっ・・・うっ・・・」
 妻は恥辱に涙しながら、交合の残滓を舌で浄める。ぽっかりと口を開けた牝穴の縁から精液があふれ、尻の割れ目を伝い落ちようとしていた。それを指先ですくい取り、妻の目の前にかざしてやる。

「ケツの穴まで垂れてるじゃないか。ついでにこれもだ、ほら」
 命令に従い指先を咥え、白濁をきれいに舐め取る妻。汚辱を甘んじて受ける態度そのものが、犯した罪を自ら認めているようなものではないか。私は、自ら仕組んだこの踏絵に、深く絶望した。




 告解の儀式とも言うべき、交わりの後始末を十分にさせてから、妻の両方の手足を縛ったネクタイをほどいてやる。手首と足首にまだらについている、赤い縛り跡が痛々しい。
「おい、さすがに腹が減ったな。朝飯を作ってくれよ」

 そう言っておいて、私だけパジャマを身に着ける。午前6時過ぎ。妻を連れてリビングに入り、エアコンのスイッチを入れた。裸の彼女のために、やや設定温度は高めだ。
「服は着るな。下着もだ。寒いのなら、俺のひざに来いよ」

 妻が和室に服を取りに行こうとするのを、そう言って引き止めた。食卓の椅子に腰掛け、太ももの上に妻を座らせる。しっかりと両ひざを閉じ、股間の淡い茂みを恥らうように手で覆い、裸身を小さく震わせているその姿が、いじらしくも可愛らしい。

「寒いか?」
 手で、裸の背中をこすってやりながら尋ねる。
「うん。ちょっとだけ。でも、大丈夫」
 怒りは消えない。しかし、それと別のところで愛しさが募る。

 幾重にも重なった涙の航跡に、そっと唇を寄せる。妻はうつむいたままだ。その全身をきつく抱き締めた。
「愛してる・・・愛してるよ・・・」
 免罪符になど、なる筈のない言い訳。しかし、私の本当の心だ。

「私も、あなたを愛してる。信じてもらえないかも知れないけど」
 妻が顔を上げ、私を正面から見つめた。どうしてこの時、その瞳のもの言いたげな色に気づいてやれなかったのだろう。彼女は尋ねて欲しかったのだ。自分の身に、本当は何が起きているかを。

 しかし、私は何も問い掛けなかった。詳しい事情を聞いてしまうことで、妻を思い通りに調教できなくなるのが怖かった。自分の都合しか考えていないと言われても、仕方がない。彼女がどうして私の責めに身を委ねたのか、真意を知ろうとしなかったのだから。




 システムキッチンに向かって、妻が料理を始めている。室温も次第に上がってきた。白いトレーナーと首から掛けるタイプのエプロンを着けているが、後ろは裸の尻が丸見えだ。夏ならいっそ裸エプロンにしてやりたいところだが、下半身だけのセミヌードもまたいい。

 生真面目で控えめな性格の妻が、若い頃から男好きがしてモテるのは、私自身も魅せられた彼女の体つきによるところが大きい。モデル体型には程遠いが、大きく張り出した骨盤から、太もも、腰周り、尻にかけての曲線は、男の劣情を掻き立てるに十分だ。

 ウエストは、もう若い頃ほど引き締まってはいない。しかし、ヒップの膨らみは当時と変わらず美しいカーブを保っている。またしても勃起して来そうになる股間をなだめつつ、私は自室からビデオカメラと三脚を持ち出して来て、流し台の斜め後ろにセットした。

 我が家のリビングは東向きだ。窓のすぐ向こうに幅50メートルほどの川があり、その先は遠くまで一軒家とビル街が混在して続いている。いつの間にか上空の空は明るい朝の色に染まり、地平近くの建物の間から茜色の光が射してくる。

 窓際に歩み寄り、薄いレースのカーテン越しに外を透かし見た。今朝の日の出が特別に美しいなどという事はないと思うのだが、不思議な感慨が胸に満ちてくる。ひとりの女としての妻を、私自身のやり方で愛し始める最初の日だからだろうか。胸が躍る。

 もう迷わない。滑走中の飛行機と同じで、離陸を取りやめることの出来る速度はとうに越えてしまった。不倫相手から妻を取り戻す意味でも、子どもを実家に預けて来た今日が勝負なのだ。妻が、どこまで私のいいなりになるかはわからないが、前へ進む。それだけだ。

 三脚の傍に戻り、録画ボタンを押す。カメラそのものに気づかない振りをして、妻はフライパンでフレンチトーストを焼き始める。全身が写るようにズームを調節しておき、私は妻の背中に抱きついた。
「ぁあん・・・今は危ないから、やめて」

 調理に火を使っているのに。そう言いたいのだろう。
「そのまま続けていいよ。いつも以上にそそるな、今日のお前は」
 指先に吸いついて来る熟女の柔肌。豊かな尻たぼに親指を掛け、カメラの方に向けてぐいっと割り広げてやる。

「・・・あぁ、酷いわ。そんなとこ、撮らないで・・・お願い」
 何を言ってやがる。室内での撮影は手始めに過ぎない。エプロンがめくれて、下半身がカメラに対して剥き出しになるのを、体を捻って逃れようとする妻。その白磁の尻肉を、手のひらで軽く叩いてやる。

「焦げてるんじゃないか? 弱火にして、ひっくり返すんだろ?」
 いつもはスパッツかジーンズ姿で、主婦としてこのキッチンに立っている。家族が普通に生活する空間、セックスとは無縁な筈の場所、そこで下着ひとつ着けずに料理することの淫らさ、情けなさ。

 ひと通り調理が終わった頃合を見て、再び背中から抱き締めた。
「ぁあん・・・、あなた」
 先ほどから尻と胸、そして股ぐらの急所を、しつこく愛撫しておいたのが効いたのか、妻はすぐに脱力した体を預けて来た。

 首を捻り、私を求めてくる紅い唇。ねっとりとした口づけが始まる。勢いを取り戻した股間を、パジャマ越しに妻の裸の尻に押しつける。トレーナーの中に挿し入れた手で、胸のふくらみを揉みしだいてやると、女の吐息が次第に切なさを増してゆく。

 混ざり合い、溶け合う二人の唾液。女性の唇は性器とは違い、歯を閉ざすことで簡単に男を拒める。だからこそ、その聖域を征服した時の喜びもひとしおだ。迷わず私のツバを飲み下してくれる妻。蕩けそうに柔らかいその舌が、獣の欲望を受け入れ癒してくれる。

「ほら、あのレンズを見てごらん」
 背後に密着したまま、体全体をそちらの方に向けさせる。
「ホントは、撮られるの好きなんだろ。もうこんなに濡らしてる」
 牝穴に沈めた二本の指に、ねっとりとした蜜の感触が絡みつく。

「ちゃんと顔を上げろ。可愛い顔が、しっかりビデオに写るように」
「・・・いやっ・・・カメラを止めて、お願い・・・んぐぅ」
 あごに手を添えて上を向かせ、手荒く唇をふさいでやる。腕の中で身をくねらせる女体は、決して嫌がってなどいない。

 尖った乳首を指先で転がし、別の手で女陰の内側を浅く深くえぐり抜く。快感におののように、妻の尻がぷるるんと振動する。
「また、これが欲しくなって来たんじゃないのか?」
 手首を取って股間に導いてやると、服の上から軽く握り締めてくる。

 尻を怒張に擦りつけてくる動きが、淫靡に激しくなってゆく。妻は恥知らずな姿を撮られることが、実は快感なのかも知れない。嬲り言葉として口にしたことが、徐々に真実味を帯びてくる。
「直に触ってもいいよ。遠慮せずに、ズボンから出してごらん」

 耳元で囁きながら、親指の腹を震わせてクリトリスを刺激してやる。
「いやぁ・・・もぉ・・・いじわるぅ・・・」
 媚びを含んだ甘え声が、獣欲を刺激する。もっと辱めたい。股間をまさぐる妻の指が、ズボンを引き下ろして直に肉棒をしごき始める。

「じゃ、お前のここも、そろそろ丸出しにしないと不公平か」
 エプロンの裾をつまみ、ゆっくりと持ち上げた。年齢の割に薄い毛に覆われた恥丘、その下の亀裂に深々と突き立てられ、卑猥に蠢く私の二本の指が、カメラのレンズの前に露わになる。

「いやっ・・・こんな姿、お願いだから撮らないで!」
 屈従の涙を流し、哀れみを請うその表情とは裏腹に、艶かしく熟した女体は、牝の快楽を求めて加速する。垂れ下がった睾丸をあやすように握る一方で、肉竿全体を強く弱く撫でさする。

「ちゃんと写しておこうな。気をやる時の、お前のはしたない顔」
 エプロンの裾を、妻のトレーナーの内側にたくし上げて入れた。何も遮るもののない状態で、羞恥にのたうつ艶姿をビデオに撮ってやる。その体勢に入った矢先、不意に電話のベルが鳴った。




 寄り添っていた二人の体が、同時にビクンとして離れた。思わず真剣な表情で顔を見合わす。こんなに朝早くに誰だろう。会社から? 休日だし、抱えている仕事の状況から考えてもまずそれはない。では、高岡からか? それとも妻にだろうか。

 音の大きさに動揺したのだろう。妻も慌ててエプロンの端を引っ張り出し、前を隠している。興奮がリセットされたことに内心で舌打ちしながら、電話に出るように目で合図する。不安げな面持ちで、妻が受話器を取り上げて耳に当てた。

「はい・・・あ、静枝さん。おはようございます。・・・いえ、いいですよ」
 妻の弟の奥さんかららしい。子どもを預けた先の実家、そこに義父母と同居している。明るくて世話好きなところが、商家の嫁としては合っているらしく、姑との折り合いもいいと聞いている。

「また、子ども達だけで夜更かしを? そうなんですか。ウチのはともかく、将ちゃんは中学受験の準備で大変なのに。え?・・・えぇ・・・そう言ってもらえると、ウチとしても助かるわ」
 妻は、やや取り澄ました口調で受け答えを続ける。

 横顔を見ているうちに、荒々しい衝動がこみ上げて来た。さっきまでチ○ポを握って甘えていた女が、何を気取ってやがる。普段の妻からは想像できないよがり声を、電話の向こうにも聞かせてやろう。ズボンを脱ぎ捨てると、女の尻を割って陰部を探った。

 受話器を持っていない方の手首をきつく握り、防御を封じておいてから、蜜壷に指を沈める。全身を強張らせ、非難の目を向けて来る妻。鉤型に曲げた指でGスポットを、親指で肉芽をそれぞれ刺激してやると、すぐにピチャピチャという卑猥な水音が響き始めた。

「今日ですか? 主人が出張から帰って来たので、一緒に買い物でもって話してて。え? デート? そんなんじゃないですったら」
 敬語を使っているのは、義妹ではあってもひとつ年上だから。彼女の年子の弟は、三つ上の姉さん女房と見合い結婚したのだ。

 妻が話している受話器が、コードレスの子機なので、部屋のどこででも通話できる。恥ずかしい色責めを受けながら、電話している姿を録画してやりたくて、私はキッチンの前に妻を引き戻した。相手に気づかれるのが嫌で、妻も強くは抵抗できないようだ。

 私は、空いている方の手を調理台に突かせ、尻を後ろに突き出す姿勢にさせると、一気に後ろから肉竿を妻の女の部分にぶち込んだ。
「ぅあっ・・・い、いえ、何でもないの。で、子どもたちは?」
 妻は悲痛な目をして、背中越しに私を振り返る。

「ウチの子も一緒に・・・連れて行ってくれるんですか・・・助かります」
 フレーズの途中で微妙に間が開くのは、油断すると漏れそうになる牝声を我慢しているためだろう。浅く何度か突いてから一気に深く突き挿すと、快感に耐えるように妻の背中が波打つ。

「まだ眠って・・・るんですね。昨日の・・・夜に話が、ぅうっ・・・」
 蜜壷への衝撃に、目立って言葉が途切れがちになる。何をされているか、身内だからこそ余計に気づかれたくない筈だ。恥の意識が悦びを増幅するのか、膣口がきゅきゅっと肉竿を締めつけてくる。

「ううん、大丈夫。ちょっとしゃっくりが・・・あ、主人が代わるって」
 妻の肩を叩き、受話器を渡すように手振りで示した。
「あ、どうも、ご無沙汰してます。また、お世話になってしまって」
 声の揺らぎに気をつけつつ、突き当たりまで怒張をぶち込む。

「・・・んぅん・・・ぅぐう・・・ああっ・・・」
 指で陰毛を掻き分け、勃起しているのが明らかにわかる肉芽をこね回してやる。妻ののどから、押し殺した喜悦の声がこぼれる。
「いいのか、静枝さんに聞かれるぞ。お前がハメられてる時の声」

 受話器の送話口を手で押さえておいて、意地悪く羞恥心を煽ってやる。妻の横顔が、新たな恥辱の紅に染まる。
「そう。最近の子どもって、本当にゲームに詳しいですよね。ウチでもまるで話題についていけなくて。・・・ええ、そうですね」

 まぐわいながら、電話で人と話す。この背徳の美酒。私は、親戚一同で数年前に海水浴に行った時の、静枝の水着姿を思い出していた。若々しい、現役の女の体だった。妻を犯しながら、電話の向こうの義妹も裸に剥き上げ、嬲ってやりたい願望が兆して来る。

「・・・あっ・・・もう、だめぇ・・・あなた、許してぇ・・・」
 自分が話していないと思うと気が緩むのか、妻のよがり声がだんだん大きくなっている。尻肉に私の太ももがぶつかる淫らな音も、あるいは相手の耳に届いているかも知れない。

 手前に引いた肉棒に、粘りつく本気汁。陰唇が肉竿に絡みつき、少しでも奥まで男を咥え込もうと蠢く。尻たぼのあわいから妻の貪欲さを愛でる一方で、あの青いワンピースの水着の股布をずらせて、後ろから静枝にぶち込んでやる自分を想像した。きっといい味に違いない。

 妻の快感は、もう九合目近くまで来ている筈だ。我慢しても漏れてしまう牝声が、切羽詰っているのがわかる。そんな状態で、義妹と話してみろ。セックスしながら電話してるのがバレたら、大恥だぞ。
「はい、よろしくお願いします。もう一度、家内に代わりますね」

 妻はいやいやをして、なかなか電話を受け取ろうとしない。私は受話器を差し出したまま、陰核に指を伸ばす。あまり間が開くと変に思われるのは、妻もよくわかっている。無理やり犯されながら、何も知らない相手と普通に話すことを強いられる、この屈辱的な仕打ち。

「あ、お待たせしました。ちょっと洗面所に行ってて・・・」
 ようやく話し始めた妻は、そんな言い訳をした。手を突いて前に傾けていた上体を腕で引き起こし、わざとビデオカメラの方に向けてやる。下半身は、立ちバックでつながったままだ。

「入場料は、後で教えて下さい。割り勘に・・・あ、いいですか?」
 妻が普通に直したエプロンを、私は再度トレーナーの裾にたくし込む。やや開き気味になった脚の付け根には、私の猛り立った男根が真下から突き立っている。

「どんな姿でお前が電話してたのか、しっかり撮っておこうな」
 受話器をつけているのと逆の耳元で、いたぶりの言葉を囁く。
「後で静枝さんにも、見てもらおうか。お前がどれだけ変態か」
 両手の指で広げて、レンズに向けて結合部を殊更にさらけ出す。

「あっ、ううっ・・・え? 何時ごろにそちらに着けるかですか? ちょっと主人に聞いてみないと・・・あっ、ああん・・・い、いえ、何でもないんです。ただちょっと、その・・・めまいが」
 そろそろ限界だな。そう判断して、再び受話器を取り上げる。

「はい、代わりました。家内ですか? 少し休めば大丈夫でしょう・・・ええ、夕方ですね。できるだけ早めにお電話して、迎えに行きます」
 話好きな義妹はまだ言いたいことがある様子だったが、半ば強引に電話を切った。脱力した妻が、流し台に上半身を投げ出した。




「お前があんなデカい声を出すから、きっと変に思われたぞ」
 立ったままで後ろから抜き挿ししつつ、尻をパチンと叩いてやる。理不尽ないたぶりの言葉に、その頬を涙が幾筋も伝う。
「・・・あうぅ・・・私、どんな顔であの子を迎えにゆけばいいの?」

 口を突くのは、悲嘆のうめき声だけではない。駆け登りたいのを執拗に焦らされ、遠火で炙られているのが、さぞもどかしいのだろう。
「そんなにイきたいのか? だったら、ちゃんとおねだりしてごらん」
 大きく膨らんだクリトリスを弾かれて、妻の腰がうねり舞う。

「そんな事・・・ぁあん、言えない。ねぇ、わかるでしょう?」
 横顔に恥じらいを色濃く滲ませ、夫の無体な仕打ちに涙する妻。それでいながら、下半身は私のストロークにぴたりと呼吸を合わせ、淫靡に貪欲にくねり続けている。

「こんな恥ずかしい姿を撮られても、まだ素直になれないんだな」
 流しの下にある扉の取っ手に、洗い物をした手を拭くために、薄手の和手ぬぐいが掛かけてある。とっさにそれを握ると、結合したままの妻の両手を後ろに捻った。

 手首を重ね合わせ、トレーナーの袖の上から一周回して素早く縛り、更にもう一周。肌に直接でないため、寝室で縛った時ほどは負担が掛からない筈と読んで、きっちりと結わえた。いずれにせよ、早めに専用の拘束具を手に入れなくてはならない。

「ああっ・・・何をするの? 縛られるのはいやよ! やめてぇ」
 抵抗は本気だし、流しているのは拒絶の涙に間違いない。しかし、私にはわかって来た。縛られて犯されて、浅ましい姿を撮られることが、実はこの女にとっての真の悦びなのだ。

「外でイかせてやるよ。ほら、こっちに来るんだ」
 エプロンの前の布を下げてやり、カーテンを大きく開く。明けてから間もない朝の陽光が、低い角度から部屋を奥まで照らす。
「他人に見られながら、気をやれよ。きっと病みつきになるから」

 私は後ろ手に縛った妻を片手で抱きすくめ、キッチンの引出しを順に手前に引いてみる。以前、確かここら辺で見たことがある。縦一列に並んだ引出しの一番下でそれは見つかった。普段は使っていない、洗濯物を干すビニール紐だ。

「それをどうするの? 何するつもりなの? いやだったらぁ!」
「大きな声を出すと、上下の階に聞こえるだろ。静かにした方がいい」
 サッシ戸を大きく開け放ちながら、私は妻をたしなめた。冬の清冽な寒気が、一気に部屋の中に流れ込んでくる。

「大丈夫。前はエプロンで隠すよ。上はトレーナーを着てるだろ?」
「怖いの。お願い。ホントに見られたら、私、生きてゆけない」
 体が小刻みに震えているのは、寒さのせいばかりではないだろう。
「お前が誰にどんな姿を見られようと、俺はお前を愛し続けるよ」

 低い声で、そう口にした。妻がはっとして私を見る。
「俺は多分、狂っているんだろう、お前という女に。ただひとつ確かなのは、お前がどんなに晒しモノなっても、俺はお前を守る」
 妻の大きく見開いた瞳。そしてこぼれ落ちる大粒の涙。

 すべてを受け止める覚悟はある。嘘ではない。だが一方では、妻の性器の形、そのまぐわう様をこの手で晒し、大勢の男たちに陵辱される姿を見てみたいという淫魔の願望がある。そうして初めて、私は妻を心から愛する、この世でただ一人の男になれるのだ。

「下手に暴れて、ここから落ちたらどうなると思う。尻丸出しの格好で、衆人環視の中を運ばれてゆくことになるんだぞ」
 ここは4階だが、見下ろす分には十分に高い。硬直した妻の体を、ベランダの縁にあるアクリル板の前に立たせる。

 この仕切りの高さは約1メートル。上の辺に濃い色の手すりがあるが、板自体はごく薄い茶色なので、外からの目隠しには役立たない。薄緑のエプロンから後ろに突き出た尻をひと撫でして、金具に掛けてあったアルミ製の物干し竿を、妻の足元に転がした。

 次に膝立ちになって、左の足首を竿にビニール紐で縛りつける。妻のサンダル履きの素足が、いかにも寒そうだ。
「そら、脚を開くんだ、早くしろ」
「いやっ。許して。ちゃんとおねだりしますから、部屋に戻して」

「もう遅いよ。それにここの方が、お前も吹っ切れるだろう。俺としては、いっそここで素っ裸に剥いても、一向に構わないんだがな」
 揶揄を含んだ声でそう言い、背中で結んだエプロンの紐に指を掛けて脅すと、文字通り泣く泣く妻は脚を開いた。

「思い切って開いてごらん。・・・まだだ。ほら、もっと!」
 肩幅の三倍程度まで両脚を広げたところで、右の足首も物干し竿にビニール紐で括った。確かに真正面からは、下半身はエプロンに隠れている。しかし、斜め前からだと尻が垣間見えるかも知れない。

「恥知らずな格好だな。こんなにされると、感じて仕方ないんだろ?」
 尻の割れ目の側から、わざとゆっくり指を這わせる。思った通り膣口はばっくりと開き、愛液がしたたり落ちそうなまでに濡れそぼっている。指の動きを追いかけて、襞がひくひく収縮するのが可愛らしい。

「やっぱりお前、見られると感じるんだな。だったら、こんな長いエプロンはいらないだろ。もっと短くしてやるよ」
「ああっ・・・いやっ。ホントに見えちゃう。やめて、お願い」
 妻の動揺を楽しみつつ、前垂れの部分を上に引っ張り上げる。

 白い太ももが露わになってゆく。もう少しだけ上に吊れば、正面からでも薄い恥毛を透かして、濡れて開き切った陰唇が丸出しになる。前だけのミニスカートのような状態にして、たるんだ部分の布を重ね合わせ、洗濯バサミで邪魔にならないように固定する。

「下からは完全に丸見えだからな。よがり声をしっかり我慢しないと、気づかれたら穴の奥まで覗かれるぞ。どうだ、嬉しいだろ?」
 唇を重ねようとする私に、妻は必死で哀願を繰り返す。
「ぁあぅ・・・愛してるわ、あなた。でも、こんななさり方は許して」

 紅く泣きはらした目、羞恥に染まった表情の美しさ。膣に沈めた指を動かしてやると、奥からもっと濃い粘液が湧き出してくる。
「何人に見てもらえるかな。さあ、一緒にゆっくり楽しもうか」
 私はエプロンの陰に手を挿し入れながら、妻の唇を求めた。




 狂気めいたベランダ露出に踏み出した私。妻の悲しみ、裏腹な肉体の悦び。この続きは、「見知らぬ妻(6)」でどうぞ。  




このストーリーはフィクションです。 のぞき、盗撮は犯罪です。絶対に真似をしないでください。