官能小説 家庭内盗撮の妄想

官能小説

 

冬の陽炎(1)

― 黒のTバック、視姦される人妻 ―



 肉竿を抜き去ると、妻の体はへなへなとその場に崩れ落ちた。精も根も尽きたという風情だ。うつ伏せで、大きく肩で息をしている。私も射精の余韻に浸りたかったが、脱力した膝に力を込めて、浴室の脱衣カゴの中から妻のショーツとミニスカートを取ってきた。

「ちゃんと約束したよな。支度をして、すぐに出掛けよう」
 念を押してから、手首の戒めを解く。荒い息のまま体を起こし、妻は無言で下着とスカートを身につけた。乳房を両手で隠し、ブラジャーを取りに行こうとする手首を取って、手元にぐいと引き寄せた。

「車から降りた時、あのシャツじゃ寒いだろ。別のにしなよ」
 耳元で囁く。抱きすくめたままの姿勢で和室に引きずって行き、タンスの引き出しを開けてみた。
「このセーター、いい色じゃないか。代わりにこれを着てごらん」

 一番上にあった淡いピンクのセーターを、片手で広げる。それは深いVネックのデザインだった。
「・・・だったら、あの・・・ブラウスを先に・・・」
「昨日一日で汗を吸ってるだろうし、素肌に着ればいいじゃないか」

 私の言葉に、妻が驚きの表情を浮かべた。
「そんな。だって、こんなに胸が開いてると・・・わかるでしょう?」
「いや、何のことだ。だって、そうした方が暖かいだろう」
「だから、下に何か着ないと・・・ああっ・・・み、見えちゃうのよ」

 恥じらいを滲ませた妻の言葉に、私は意地悪く笑った。
「気にするなよ。見られるかも知れないと思うと、変になっちゃうんだろ。今日は一日、外でたっぷりと感じてもらうから」
「・・・そんな恐ろしいこと・・・あぁん、許して・・・」

 絶望のため息の向こうに、甘やかな陶酔が仄見える気がする。
「こうして乳首を尖らせてるのが、外から丸わかりだしな」
 妻の白い手が、両の乳房を覆っている。その内側に指をこじ入れ、敏感な鈍色の突起を、こりこりと揉み嬲ってやる。

「あなた、お願い・・・せめてキャミソールだけは・・・」
 いくら懇願しようとも、ブラウスはおろかブラジャーさえ着けさせてやるものか。私の強い態度に、妻の方が譲歩してきた。胸の谷間をあらわにする深い切れ込みを、それでカバーしようというのだろう。

「しようがないな。わかったから、早く支度しなよ」
 憮然としてみせたものの、ファッションにはあまり詳しくない私も、そういう着方があるのは知っていた。見せキャミというらしいが、尖った乳首はそんなもので隠せる筈がない。予定通りだ。

 妻を連れて私の部屋に戻り、改めてパソコンに向かう。先ほど投稿した画像の閲覧件数は、既に300を超えていた。帰ってくる頃には、このカウンタが一体いくつになっているだろう。ページを開いた男たちの一人ひとりに、妻は目で犯されるのだ。

 10年前くらい前には、投稿写真雑誌を妻に隠れて買っていた。インターネットが普及してからは、野外露出や人妻系の画像掲示板を探しては、感想を書き込んだりもした。いつか愛する妻のヌードを撮って、皆に自慢してやりたい。その願いがやっと叶ったのだ。

 だが、ここはスタートラインに過ぎない。感慨に浸るのはまだ早い。妻は、これからしなくてはならない恥知らずな姿に、戸惑いを隠せない。その様子を視界の隅に入れながら、私は外出前にしておかなくてはならない作業を、パソコンを使って手早く済ませた。




 私も普段着に着替え、二人して玄関を出た。妻にはコンタクトをさせず、家で使っているメガネを掛けさせた。セルフレームは赤系。だが、色のトーンは落ち着いている。横長の印象的なデザインは、妻の容姿を、どこか女教師めいたものに変えている。

 コートは、デニムのミニスカートが辛うじて隠れるくらいのショート丈のものを、クローゼットから選んだ。足元は濃い色のロングブーツ。彼女はこわばった表情で、服の前をしっかりと掻き合わせている。マンションのエレベーターでは、誰とも乗り合わせなかった。

 建物自体のエントランスにも人影はない。ゴルフが趣味のご主人方も、もう出掛けた後なのだろう。ご近所の人や知り合いに見られずに済む場所に、早く行きたい ── その気持ちが足を急がせるのか、表に出ると妻は、私を追い抜いて先に歩き始めた。

 駐車場の正規の出入り口は、私たちの住まいからすると反対側になるので、手近な通用口をいつも使っている。先にドアの前に着いた妻は、ちらっとこちらを振り向きざま、ノブを手前に引いて中に入ろうとした。その時、ちょうど中から人が出てきたのだ。

「あっ!」
 相手も妻同様によそ見をしていたのか、二人は勢いよくぶつかった。妻の頭が長身の男の胸元付近に当たり、彼女は後ろにドンと突き飛ばされる形になった。

 妻から20メートルほど遅れていた私は、まるでストップモーションを見ているように感じた。体勢を崩した妻が、なす術なく後ろに倒れてゆく。ハンドバックが、手から離れて転がる。両脚を心持ち開いた無防備な姿態で、彼女は尻もちをついた。

「失礼しました。おケガありませんか?」
 相手の男は、よろめいただけだ。心配そうに声を掛け、手を差し伸べてくる。そうする間も男の視線は、しどけなく開いた内股の奥に釘づけになっていた。

「・・・あっ・・・いえ・・・」
 付け根まであらわになった太ももを、慌ててコートの裾で隠そうとする妻。ひどく狼狽していて、ちゃんと口も利けないようだ。早く助け起こしに行かなくては。そう感じながらも、私は動けずにいた。

「ホントにすいません。ぼくが前をちゃんと見てなくって・・・」
 どこかで見た顔だと思ったら、ウチの真上に住んでいる歯医者だ。それに気づいた時、とっさに手近な建物の陰に身を隠していた。私がいると気づかれてはならない、そんな気がした。

 妻もぶつかった相手が誰か、すぐにわかったのだろう。そむけた顔を片手で隠すようにして立ち上がる。足元に転がったバッグを拾うと、ものも言わずに建物の中に駆け込んだ。
「何だよ、あの女は? こっちが謝ってやってるのに」
 一方的に悪者にされたと感じたのか、男は腹立たしげに呟いた。




 マンションの方に駆けてゆく男を物陰から見送って、私もビルの中に入った。中は割合に広く、いわゆる自走式という形式の駐車場だ。駐車スペースまで自分で車を走らせ、出し入れができる。
 妻は、車の陰にうずくまって泣いていた。最上階のフロアには、他に人影は見えない。

「誰か来たら、変に思われるだろ。ほら、早く乗って」
 ドアの鍵を開け、半ば抱き上げるようにして妻を助手席に座らせると、私は反対側のドアから運転席に乗り込んだ。
「びっくりしたろう。玉木さんといったっけ、あのご主人。まさか同じマンションの人にぶつかるなんてな」

 コートを脱がせて、リアシートに放る。私の意地悪な物言いに、妻の肩が震えた。驚きを示さないところを見ると、やはり彼女も相手が誰だったか、わかっていたのだろう。
「しかし、大胆な格好だったよな。あれだとTバックが割れ目に食い込んでるところまで、しっかり見られたんじゃないか」

 妻は嗚咽を漏らしながら、シートの上で体を小さく丸めている。その姿が愛おしくて堪らない。手を伸ばして、彼女の背中をさする。
「ご近所さんに下着姿を見せつけて、感じてるんじゃないのか?」
「そんなこと・・・ああっ・・・私、もうどうしていいか・・・」

 妻の腕を掴んで抱き寄せると、太ももの隙間に指を割り入れた。幅の狭い股布の脇から中を探ると、ねっとりとした液が溢れてくる。
「ほら、下着を見られただけで、こんなにトロトロに溶けてる」
「・・・ち、違うの・・・それは、あなたの・・・」

 指先を軽く嗅いでみると、確かに青臭い匂いがした。膣の奥深くに何度も放った精液が、時間を置いて降りてきたのだろう。
「ふーん・・・でも、別の粘り気もありそうだけど」
 割れ目に挿し込んだ二本の指が、くちゅくちゅと音をたてる。

「あなた・・・ここでは、やめて・・・お願い・・・」
「家がすぐそこだからかい? いいじゃないか。玉木さんに知られたんだ。もう誰に見られようと、同じだろう」
 妻の手首を取り、用意して来たハンドタオルを巻きつけ、その上からネクタイできつく縛ろうとする。妻は激しく抗った。

「俺の言うことを聞くって、ちゃんと約束したろ。忘れたのか?」
「あんな恥ずかしい姿を見られて、もう私、ご近所に顔向けができない・・・あぁっ・・・もうっ・・・死んでしまいたい・・・」
 熱病に罹ったかのように、妻の体はがくがくと震えている。

 私は、妻を力の限り抱きしめた。激情に任せて唇を奪い、軟らかい舌をむさぼる。妻の全身から、ゆっくりと力が抜けてゆく。
 口づけをしたまま、左手首を縛った。妻は抵抗しない。シートの下をくぐらせ、もう片方の端で右の手首を同様に括りつける。若干の余裕を持たせはしたが、これで両手の自由を奪ったことになる。

 通じている相手が誰なのか? 妻をそう問いただしたい衝動を、私は辛うじて呑み下す。彼女は一時の感情や成り行きで、男とそんな関係になる女ではない。ならば、本気だということだ。
 私に対してずっと素っ気なかった妻が愛した男、その存在を認めることは、自己の全否定につながる恐怖がある。

 不倫の事実を認めているのは、妻の態度からわかる。彼女を完全に自分のものにするまでは、下手に感情をぶつけて、せっかく手に入れたこの状況を台無しにしたくない。だが、その抑圧が私を苦しめる。妻への言葉は、より陰湿な意地の悪いものになってゆく。

「ショーツだけじゃなく、ここの毛も見られただろうな、きっと」
 ハイレグである上に、前布の幅が狭い。脇から恥毛が顔を出していた。下着が黒だとはいえ、男が縮れ毛に気づかない筈がない。つまんで引っ張ってやると、妻は恥ずかしげに目を伏せた。

「股の間を、食い入るように見つめてたぞ。変に思われたな、きっと。いい歳をした人妻が、こんな短いスカートを穿いてるんだから」
 シートに座っていると、妻の太ももは完全に露出している。
「わざと股を広げて転んだんじゃないのか? 奥まで見て欲しくて」

 呵責のない言葉嬲りに、妻の頬をはらはらと涙が伝う。
「脚を大きく広げてごらん。もっと・・・ほら、もっとだ。言うことが聞けないなら、裸で外に出てもらおうか。俺はどっちだっていい」
 妻の美しい裸体を見世物にしたいと、私は心から望んでいる。

 声に込めた怒りを感じ取ってか、妻が泣きながら股を開く。
「ドライブ中に、ここが淋しくないようにしておかないとね」
 股布を指で持ち上げ、しとどに濡れた媚肉のはざまにローターを埋め込んだ。妻の啜り泣きが、号泣に変わる。

「・・・あなた、お願い。もう・・・許して・・・ううっ・・・」
 私は、ダッシュボードの小物入れからサングラスを取り出して掛けた。顔を涙でドロドロにしながら、必死で泣き叫ぶ妻。その哀訴の言葉を無視して、キーを捻りエンジンを始動させた。




「同じマンションの住人の目の前で、股ぐらと尻を丸出しにしたんだ。知らない人になら、何を見せてもいいよな」
 尚も続く言葉責めに、妻の嗚咽が高まる。実も世もないという風情で、頬を伝い落ちる涙が愛らしい。

「いい加減に泣くのやめなよ。みんなに何事かと思われてるぞ」
 信号待ちで最前列になると、前の横断歩道を横切る人のうち何人かが、チラチラとこちらを見てゆく。妻は泣き止まない。知り合いに破廉恥な姿を見られた事が、よほどショックなのに違いない。

 宙空の一点を見つめている妻。虚ろなその瞳には、何も映っていないのだろう。人妻にあるまじき変態女だと、近所に知れ渡る恐怖、そして屈辱。何より、わが子が後ろ指を指されないかが心配だ ── それら一連の想いが、頭の中で渦を巻いているに違いない。

 近づいてきた高速道路の入り口に、車を乗り入れる。その間も、妻はずっと無言で、虚脱した様子だった。本線に入って流れに乗ったところで、私はポツリと呟いた。
「あの男、ぶつかったのがお前だって、気づいてないよ」

 放心状態だった妻が、驚いた顔でこちらを見る。
「あの時の表情と視線を見てて、わかったんだ。お前が見上げても、そのままスカートの奥を見続けていた。知り合いだとわかったら、あんな無遠慮なことはできないさ、相手に気づかれるのが怖くて」

 まず、間違いないだろう。彼とはマンションの管理組合の会合で何度か顔を合わせているが、プライドが高く、評判を気にするタイプに見えた。そういう男は、知人、特に女性にスケベだと思われるようなリスクは冒さない。私自身も体面を気にする方だから、よくわかる。

 しかし一方で、見知らぬ他人に対しては、抑制のタガが外れる。少なくとも知り合いに対してよりは、好色さがストレートに出る。誰でもある程度はそうだが、彼はその落差が特に大きそうに見えた。つまり、その場限りだと思えば、一転して大胆になるタイプだ。

「しかも、お前が逃げた後で、ヤツは『何だよ、あの女は?』って言ったんだ。これまで何度か会ってるけど、知り合いを陰で悪く言うような表裏はない男だと思う。だから、あれはお前だと気づかなかったんだ。急いでて、他の事に気を取られていたようだったし」

 しかし、本当にそんな事があるのか? 妻は私の言葉を疑っている。だが、一方では信じたいと強く願っているのがわかる。
「泣いて腫れぼったくなった目。いつもと違い、スッピンに近い化粧。外では掛けないメガネ。ミニスカとショートコートという、派手めの服装。ブーツのヒールで、普段より高めに見える身長・・・」
 私は、思いつく限りの根拠を並べ立てる。

「玉木は、知らない女が転んで下着を見せたんだと、間違いなく思ってるよ。その点は安心していいから」
 妻に向かって微笑みかける。重く凍りついていた車内の空気が、ほんの少しだけ和らいだようだ。

 百パーセントの自信がある訳ではない。明日にでも、掛かりつけの歯医者を替わりたいと相談して、様子を探ってみよう。
 もし、うっすらとでも気づいているようなら、すぐに妻の髪型を変えさせて、ぶつかったのは別人だったと思わせる手もある。人が人を記憶するのは、案外そういった記号的な要素によってなのだから。




「あなた・・・うぅっ・・・私、本当にどうしようかと・・・」
 緊張が一気に緩んだのだろう。妻が上半身を倒して、頬を寄せてきた。両手が自由であれば、抱きつこうとしたかも知れない。
「大丈夫だ。万が一気づかれていたとしても、俺がお前を守る」

 妻に対しては、そう言い切るしかない。だが、必ずしも運よく切り抜けられる場合ばかりではないだろう。
 現に、さっきも紙一重。私を見れば、玉木は目の前の女と妻を結びつけていた筈だ。その時は、何でもない顔をし通すしかない。人妻として相応しくない服装であっても、していけないという法はない。

 野外で妻を辱めるのは、リスクを伴うと分かっている。だけど、我慢するのは不可能だ。一歩間違えば、妻は女として極限の恥を晒すだろう。時に脅しつけ、時に安心させながら、彼女を崖っぷちに追いやる。怯えて泣く妻の姿が、私は愛おしくてたまらない。

 そして、実は心のもっと深いところでは、きっと私は妻と一緒に、破滅の谷底に堕ちて行きたいと願っている。そうすることで、やっと本当の意味で、彼女は私だけのものになる。妻が世の男どもの獣欲と蔑みの対象になることで、私は彼女を独り占めすることができる。

 目の前に伸びている高速道路。そして、その両脇に広がる冬の街並み。あの大きなビルで働く男たち、あの瀟洒な住宅街に住む女たちは、私のように鬼畜な願望を抱くことはないのだろうか? 健全な性の営みだけで、彼らは本当に満足なのか。

 私は、妻が持たせかけてきた頭を片手で抱き、その髪を幾度もくしけずる。この女のすべてが、愛おしくて愛おしくてたまらない。
「だから、自分に素直になればいい。気持ちを楽にして」
「・・・恥ずかしかったの、震えがくるほど・・・それに、怖くて・・・」

 その恐怖はよくわかる。私だって怖い。普通に愛せたなら、どんなにか幸せなのにと思う。だが、妻を嬲り辱めるのは、私の愛の心臓だ。生来の性癖なのか、愛に対する飢餓感が生み出した嗜好なのかわからないが、これらの行為すべてが私の愛し方なのだ。

 ローターのコントローラーに手をやり、つまみを捻る。
「・・・んぁ・・・いやぁ・・・」
 妻は切なげな吐息とともに体をくねらせ、助手席の背もたれに戻った。反応を窺いながら、徐々に振動を強くしてゆく。

 視線を前方に戻す。本当にいい天気だ。助手席側のサイドガラスから、小春日が車内に差し込んで来る。軽く暖房を入れてはいるが、それも必要ないほど暖かい。私は右手でハンドルを握り、左手で妻の慎ましく閉じ合わせた太ももを撫で続ける。

「・・・はぁっ、ぁふっ・・・んぅん・・・あふぅ・・・」
 肉ひだへの絶え間ない振動が、妻の官能を溶かしてゆく。ジャンクションを通り過ぎた。感じて来たと見ればバイブレーションを控え目にし、少し落ち着いてきたところで再び強い刺激を与える。

「・・・んあぁ・・・ぁふぅん・・・こんなのって・・・」
 妻が必死で堪えようとしているのがわかる。しかし、吐息はいつしか、艶めいたあえぎ声に変わり始めていた。
「脚を閉じてると、余計に響くだろ? 股を広げて楽になればいい」 
「あうっ・・・そんな、恥ずかしい格好・・・で、できない・・・」

 一旦は強がったものの、とろ火で延々と炙られるような中途半端な刺激が、花芯をさいなむ。髪を左右に打ち振り、淫靡な願いを口にすまいと耐える妻。だが、媚肉の疼きの前では、その抵抗も儚い。
「・・・さ、触ってください。中だけじゃ・・・イケないの・・・」
「何だって? どこを触って欲しいんだ?」

 意地悪く、そう問い返す。夜や室内ならともかく、明るい光の中だ。淫らなおねだりをするのは、妻にとって堪らない汚辱だろう。
「わ、わかるでしょ? そんなこと・・・言わせないで・・・」
 桜色に染まった妻の頬。メガネの奥の瞳に、涙が滲んでいる。

「言えないんなら、いいぞ。ずっとこのままでいようか」
 目的地がどことも、まだ言っていない。あとどれだけ車に乗っていなくてはならないかも、わからない。情感が高まれば、振動を抑えられてしまう。イキたいのにイケない、その辛さ、悔しさ。

 苦悶の末、妻はついに泣きながら、淫らな望みを口にした。
「くっ・・・ク、クリトリスです・・・クリトリスに触ってください・・・あぁっ」
「そんなにイキたいのか。だったら、しっかり股を広げろ。ほら、早く」
 妻のはしたなさを言葉で嬲りつつ、太ももを叩いて催促する。

「いやっ・・・それは、絶対にいやぁ・・・あっ、ぁあっ・・・」
 両目にいっぱいの涙を溜め、妻はいやいやをした。だが、彼女自身の体が許さない。理性では強く拒みながら、妻の膝は少しずつ離れてゆく。その間も、悩ましい吐息が絶え間なく唇からこぼれる。

「もっとだ。触りやすいように、腰を前に突き出してごらん」
 黒髪に顔をうずめつつ、恥知らずな体勢をとる妻。Mの形に広げた両脚。その内股が、陽の光を浴びて白く輝く。股間をかろうじて覆う股布の脇から、ローターのコードが私の手元へと伸びている。

「マ○コの毛だけじゃなくて、ケツ毛もハミ出てるじゃないか」
 妻の陰毛は全体に薄いが、特に処理をしている訳でもない筈だ。股布が紐状になっている会陰から肛門にかけては、ほぼ丸出しの状態だ。前方に気をつけつつ、私は横目で妻の股間を観察する。

「ぁはぁ・・・恥ずかしい・・・あなた、お願い・・・つ、辛いの・・・」
 本人の意思とは無関係に、蕩け出した肉体が反応してしまうのか。大きく股を開いた妻は、シートの上で体を反り返らせながら、熟した股ぐらを見せつけるかのように腰を蠢かせる。

 淫裂を覆う布の中央に、大きな楕円型のシミが出来ていた。その表面をなぞると、指の腹に妻の牝汁がベッタリと付着する。
「何だよ、これ。すごい濡らしようじゃないか。どう見たって、俺の精液だけじゃないよな、これは」

 わざと肉芽の周辺を避け、肛門近くに指を這わせる。弛緩していた鈍色のつぼみが、驚いたように口をすぼめるのが可愛らしい。
「・・・もう、ダメ・・・なの。お願い・・・だから・・・」
 切羽詰ってきているのだろう。妻の言葉は切れ切れになる。

「ちょっと待て。次のパーキングエリアで、たっぷりイカせてやるよ」
 肉芽の位置に見当をつけ、爪の先で軽く布の表面を引っ掻く。
「いやっ・・・人がいる所では、ゆ・・・許して・・・」
「今そっちに気を取られたら、事故を起こしそうだ。お前だって、その姿で病院に運び込まれるのは嫌だろう」

 ノーブラである上に、年齢にふさわしくない大胆なミニスカート。しかも、扇情的な黒のTバックは、淫汁と精液にまみれている。
「・・・あぁん・・・そ・・・んな恐ろしいこと・・・」
「本当は、見て欲しいんじゃないのか? だから、こんなになるまで垂れ流すんだ。いい加減、素直になっていいんだぞ」

 布地越しの愛撫は、さぞもどかしいに違いない。堪えきれぬ様子で腰を振り、泣きながら股ぐらを私の指に擦りつけてくる。
「あんまり激しいと、前の車に気づかれそうだな」
 車間距離は開け気味にしているが、すぐ前を走る乗用車のドライバーが、ルームミラーでこちらを見ているような気もしてくる。

「・・・もうっ・・・さ、触って・・・直に触って!」
 切迫した妻の声。腰がビクンビクンと跳ね踊る。
「どこをだい? もう一回、ちゃんと言ってごらん」
「くっ・・・クリトリスを・・・触って・・・イカせてください・・・」

 標識が見えた。パーキングエリアの入り口まで、あと500メートル。
「もうすぐだ。停めたらすぐ出来るように、こうしといてやるよ」
 私はショーツの前布を掴んで、ぐいっと横に寄せた。粘っこい淫汁にまみれた女陰が、太陽の下に顔を出す。

「ぃ・・・いやぁっ・・・こんな姿を、誰かに見られたら・・・ううっ!」
 陰部を丸出しにされる汚辱感に、妻が激しく嗚咽する。その横顔を伝い落ちる涙が、男の獣欲を更に掻き立てる。私はウィンカーを左に出し、導入路に向けてハンドルを緩やかに切った。




 ついに私は、妻を連れて念願のドライブへ。パーキングエリアで、更なる辱めが彼女を襲う。この続きは、「冬の陽炎(2)」でお楽しみください。  




このストーリーはフィクションです。 のぞき、盗撮、猥褻物陳列は犯罪です。絶対に真似をしないでください。